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1歳娘とペンギンちゃん

1歳の娘には友達がいる。
ぬいぐるみの、ペンギンちゃんだ。

このペンギンちゃん、実は約5年くらいの付き合いになる。次男が脳内出血で大学病院で手術を終え病棟へ入る時に、大学病院のコンビニで売られていた。
次男はふわふわが好きだから…ということで購入し、入院から退院後もずっと一緒に過ごしてきた。

次男が大きくなるにつれ、ペンギンちゃんの出番はなくなり、おもちゃ箱の中でずっと待機だったが、ある日次男が「もういらーん!」と不要品の箱へ叩き込んだのだ。
それを見た私は「じゃあ娘にあげる!」と救出した。いつもなら絶対にしないことだが、あの辛い入院生活を支えてくれたペンギンちゃんには思い入れがあったのだ。

きれいに洗濯をしてふわふわになったペンギンちゃんを娘が7〜8ヶ月頃に渡したら大ヒット!ずっと抱きしめているくらい大好きな友達になった。

ペンギンちゃんを渡すと、どんな時でも嬉しそうに笑い、抱きしめる。

おでかけの時も一緒。
発熱して辛い時も、自然に抱き寄せて眠っている。その姿の尊いこと。

ペンギンちゃんは娘に「ペンギンちゃん」と呼ばれている。私はまだ「母ちゃん」と呼ばれていないため、とても羨ましく思っている。


次男と私の支えだったペンギンちゃんは、今度は娘のお友達となってくれている。いつか娘はペンギンちゃんから離れて行くのかもしれない。でもきっと私は一生捨てられず、洗って飾っておくんだろうなぁ。

これからもよろしくね。ペンギンちゃん。

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