私だけで炎上

現実はディズニー映画のようにはいかない。
先日見た「ウィッシュ」では主人公が王のやり方に異議を唱えるも最初は国民に疑われて、事実を見せてもでもどうにも出来ないしと協力してもらえなかった。しかし最後は主人公の訴えで国民は心を打たれて共に戦い、仲間や女王の協力もあって最後は王を倒すのだ。
この映画を見ているときに主人公を自分と重ねて見ていた。

現在私は職場でずっと孤軍奮闘している。
会社のやりかたに意を唱え続けているがこの映画のように協力者がいないのだ。
賛同者は何人かいるがみんな文句を言いながらそれを実際に訴えることはしない。
なのに私が「みんながこのままでいいならもう何もしない。」と言うと「困っているから一緒に頑張ろう。」と言うのだ。もう辞めようかと思い「ストライキするか辞めるならどうしますか。」と聞くと「訴えるだけ訴えてダメなら辞めましょう。」と言われたためそこから私は訴え続けていた。

しかし、実際は私が労働相談に連絡をしたり、いろいろ調べたことを賛同者に話しても誰もそれ以降を一緒にやろうとか自分も自分でやってみるという人が現れないのだ。
こんな状況で労働組合を発足して実際にストライキに発展したとして一緒に参加してくれるか怪しいものである。そのため私はそこで一度挫折した。

そうしているとなんの導きか職場で大きなトラブルが起きる。
職員も大いに危険に晒され、不安の中働いていたにも関わらず、対応はできないと言われた時に流石に会社のコンプライアンスデスクに通報した。
私は直接的な被害者でなかったため聞き取りを個人で行い、まとめて通報した。
その際にそれでも直接の被害者は通報すべきだと説いて回ったが私以外に通報した人はいない様子だった。そして結果、会社側の対応は十分には行われなかった。

皆、他力本願なのである。

私の職場には毎月レポートを提出することになっている。内容は仕事に関することなら特に指定はない。私はそこにかれこれ1年は直接的に意を訴えた内容のものを書いている。その前の1年は遠回しに訴えていたが対応が見られなかったので直接的な表現に至った。
これに関しては同様に訴えている人物もいるが精々一人だ。そしてその人物はそれだけでは意味がないと言いながらもそれ以上のことは実行に移さない。

そして私が辞めるかストライキかの二択を問うた人物は「日記のようなものを書き続けている」と言うのだ。先日そのレポートの話になった時に「気づけば文句になってしまう」としてそうした内容を書いていると相談された。レポートは職員間で公開されているため私が約2年間も会社へ「文句」を書いていることは事実のはずであり、私に訴え続けろと言ったにも関わらずこれである。この時「あぁあの言葉は嘘だったのだ」と感じた。

月一回のミーティングでも議題を持ち出して改善を訴え続けたが皆それに便乗をしたり、変化や労力を恐れて否定的だったりして結局自ら変えようと私に協力しようとする人は現れなかった。

だから私はもう疲れた。この職場を去った人から「熱くなってておもろいやん」と言われたが私一人で燃やしているだけである。冒頭の映画で言えば一人で歌い続けて王に苦しめられているだけなのをみんな同情した目で遠目で見ているだけで助けたり、一緒に歌うものは現れない。そんな映画は少なくとのディズニーではあり得ないだろう。

だから私は立ち去ることに決めた。王に屈して国を去るのだ。

最後にもう一度声を上げるつもりではあるが既に囃し立てれているだけなのでこれも私一人で終わることだろう。残された国民の苦悩は続くがそれも選択した結果である。

私の中のこの王国でのお話はもうすぐで終わりを迎える。新たな次の章に向けて未来を突き進むこととなる。楽しい未来を夢想してまたここに書きたい。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,984件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?