ヨガとわたし。

新しいチャレンジの前に、こうして文章を書きたくなりました。
わたしにとって、ヨガとはなんなのか、再認識したくて。

わたしは高校1年生の時に鬱を発症しました。
物心ついた頃から、家の外に出ると一言も話せなくなるような子どもでした。話さないのではなく、話せなかったのです。自分でも理由はわかりませんでした。大人になってから、それは場面緘黙症という不安障害の一種であったと知りました。
家族には助けてくれる大人がおらず、外に出ても誰とも話せない。
いつも不安でいっぱいでした。
鬱になってしまうのも致し方なし、な環境と生まれつきの性格だったのかもしれません。

ヨガと出会ったのは、その発症から10年後のことでした。
ストレッチすると心地いいから、やってみたいなー。という少しの興味で、近くのカルチャーセンターのヨガ教室に通い始めました。
90分のクラスを受けた後は、体が動きやすくて、落ち込みがちな心も少し晴れるのでした。
小さい頃からずーっと「自分はなぜ生きているのか」という思いに支配されて苦しんでいたのですが、ある日のクラスで、呼吸をしながら体を動かしている最中にびっくりな体験をしました。
「自分はただ生かされている」という感覚を感じたのです。
それは言葉では表現しがたい、衝撃でした。
なぜ?なんのために?という問いに対しての答えではなく、さらに大きな視点からの許しを得たような感覚。
だって、この心臓はわたしの意思で動いているのではないし、呼吸をしたりお腹が減ったりするのも、自然に起こることです。
何度も生きることを諦めようとして、それでも生きてこれたのはずっと何かに守られていたからだったんだ、とわかりました。
その時には知らなかったのですが、それはたぶん、ハイヤーセルフと呼ばれているものです。
ヨガの言葉でいえば、真我(アートマン)です。

この感覚とずっとつながっていることはとても難しくて、ふと意識がそれるとすぐに忘れてしまう。
だけど、その存在を知った後のわたしは少しずつ変わりました。
毎週通い続けて6年経つ頃には15年以上飲んでいた薬なしで眠れるようになりました。少しずつ話せるようになり、ゆっくりと回復していきました。

わたしを救ってくれたヨガを、その良さをお伝えしていきたいと思っています。
必要な人に届きますように。

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