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スクランブル × chi4

先週からYouTubeで、シンガーソングライターだった頃の楽曲を順次公開しています。

今年はchi4と名乗るようになって15年であり、シンガーソングライターを卒業してから10年でもあり…はじまりの節目と終わりの節目を感じながら、ここ数年で出会った方たちやこれから出会う方たちに過去の楽曲を聞いていただく方法を考えていました。

そして今回、全部は無理だけど8割方公開するぞ!しかも歌い直して!なんなら夏の終わりまでに合計30曲!というかなり無謀なことをしております。

なぜシンガーソングライターでなくなったのかとか、当時の活動の内容とか、その後どうやって音楽と関わり続けたのか、みたいな話はまた気が向いたら書きますね。(実は何度も書きかけたのですが何千字にもなってしまって頓挫しております、笑)

それではまずスクランブルのご紹介。
ただのちよがchi4になるきっかけとなった、はじまりの曲です。

2006年の春、わたしは大学3年生から4年生へ。
音楽は好きだったけれど一応就職活動をしていました。
教職課程も取っていたし、大好きな彼のお嫁さんになるのも夢でした。
社会に出る未来はすぐそこまで近づいているのに、全然自分の行く末を決めきれずにいたのです。

しかし、とある企業の試験の帰り道「あ、違う。」と急に思い、帰り道に自転車を漕いでいたらふとメロディが思い浮かんで、忘れないようにずっとサビメロを歌い続けながら家路へ。
そのままピアノに向かい、一気に書き上げたのがこの「スクランブル」です。
たしか自分で曲を書くようになって5曲目とか10曲目とか、それぐらいだったと思います。

当時は大学で音楽のサークルに入っていたものの、なんとかコードを見ながら鍵盤を弾き語れるかどうか…耳コピもできるようなできないような…ぐらいの音楽との関係性だったのですが、この曲がきっかけで運よく某レコード会社主催のオーディションの最終選考に残って、就職は見送って音楽の世界に本格的に足をつっこんでしまいました。

何のひねりもなく、その時の心情を綴っただけの歌詞は今見返すと懐かしく、そして直球過ぎてまじで恥ずかしいです。
たしかシンガーソングライターだった期間でも、この曲が眩しすぎて歌わずにいた時期の方が長かったと思います。
でもね、あらためてこの曲を聞いて「いつか今日の小さな努力が歌い続ける力につながるように」と21歳の自分が悩みながらも願っていたのかと思うと、37歳のわたしは「安心しなさい、あなたのおかげで大人になってもちゃんと歌い続けてるよ」と余裕のお姉さんスマイルをかましたくなるのです。

完全にラッキーパンチだったけど「今は雲の上の人、憧れのあの人」にもこの前infuse new breathという楽曲を聞いてもらえたし、意外と何とか生き延びられるものですね。

当時の決意が正しかったかどうかは、正直なところ今もわかりません。

でも歌がうたえて、聞いてくださる方がいて、今日、しあわせなことは確かです。
ありがとうございます。

セルフミックスなので聞きづらいと思いますが、若さが眩しい当時の音源のままどうぞ。
編曲はオーディションの時にこの曲のオケを作ってくださったTさんです。(ピアノはちよです)

初心を忘れずにこれからも歌っていきたいと思います。
今後ともどうぞごひいきに。


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