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伝承×現代×ミステリー?!

中学生のころに赤川次郎さんの作品を初めて読んでから、「推理小説っておもしろいジャンル!」とハマった。

今回は、「大好き!」といえるミステリー小説に出会ったきっかけや作品を読んで思ったことを紹介する。

日本のミステリー小説が好き

綾辻行人さん、今邑彩さん、はやみねかおるさん、宮部みゆきさん、吉村達也さん…。
他にもたくさんの作家さんの作品を読んできた。

海外作品も読んだけれど、どうも合わない。
たぶん、登場人物がカタカナなのが原因なんだろう。
全員、一緒に見えてきてしまう。
登場人物リストと本文を行ったり来たり…。
「もーめんどくさいわ!」といつしか読まなくなり、日本の作品ばかり選ぶようになった。

高田崇史さんの作品との出会い

大学生のころ、妹が学校から借りてきた小説がふと目に止まった。
「百人一首の呪?」

本を読むのは好きだが、日本史や古文などにまったく興味がない。
中学や高校では内部進学や指定校推薦に困らない程度の成績は確保していたが、「あんまり好きじゃないジャンル」だ。

しかし、なぜだろう?
「QED 百人一首の呪」は読んでみたいという気になった。

表紙のおどろおどろしい感じ。
良い!
こういう、雰囲気で推してくるのは好き。

歴史小説風ミステリー?

読んでみて、今までにない話の流れに心が掴まれた。
タイトル通り、百人一首が出てくる。
しかも、百人一首誕生に隠された秘密に迫りつつ、現代に起きた事件を解決していくスタイル。

普通に生活をしていて
「百人一首ってなんで、100人なんだろう?、98人や103人じゃダメだったの?」
「なんで似たような言葉ばかり出てくるの?」
「そもそもどうして、百人『一首』なの?100の歌があるんだから、百人百首じゃないの?」

そんなこと、思いもしないだろう。
「だって、こういうものでしょ?」と思わされてきたのだから。

だけど「百人一首の呪」は、多くの人が気にも止めない謎を解消するために登場人物が動き、それが現代で起きた事件解決にもつながっていく。
最後には、事件も解決!百人一首の謎も解明!と、とても後味が良い。

高田崇史さんの作品にハマったその後

「百人一首の呪」を始めとする、QEDシリーズのうち講談社文庫で出版されている分は全部読んだ。
カンナシリーズや毒草師シリーズ、千葉千波くんシリーズ…。
もう、作者買い。
だって、高田崇史さんの作品にハズレはないんだから。

古事記や日本書紀の話がQEDシリーズのいたるところに出てくるので、もっと知りたくなり…

買ってしまった。

あとは、神社お寺巡りが好きになった。
祭神とかご利益が書かれた案内板を読んで、どんな神様を祀っているのかを見てから参拝をする。
ただ、御朱印はもらわない。
私の性格上、御朱印集めがスタンプラリー感覚になってしまうからだ。
スタンプラリーは好きだけど、それを御朱印でやるのは祀られている神様に申し訳ない。

見解は人それぞれあるけれど

アマゾンなどで口コミを見ていると、論理が飛躍しすぎているとか、
考えが偏りすぎているとか、
否定的なものもある。

でも、高田崇史さんの作品に出会ってなければ、「なぜ?」ということすら思いもしなかった。
さまざまな資料を調べた上で書いてある「小説」なんだから、どんなストーリー展開でもアリだと思う。

常識が常識でなくなるような解釈に触れてみたい方は、ぜひ高田崇史さんの作品を読んでほしい。