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プリンター用カラーインクで色を塗る!

基本的に色を使う授業では、カラープリンター用インクを希釈した絵の具を使用している。これは非常に扱いやすく、かつ絵を塗ることが得意ではない生徒にも扱いやすいためだ。

使用画材

使用しているのはアマゾンで買った一番安いカラーインクを水で約7倍希釈したもの。プリンター用の詰め替えインクは大体70mlなので、1本に対し500mlペットボトルを使用している。
濃い色が欲しい生徒には、その都度原液を少し分け与えている。

汚くて申し訳ないが実際に使用しているインクたち

三原色を理解しやすい

基本的に使用するのはこの3色だけで、黒も白も使わせない(後半になって修正する用にだけポスカラの白だけ解禁する)。
生徒たちは自分が使いたい色を自分たちで作らなければならないので、自然と3原色の感覚が身に付く。

発色がいい

プリンター用のインク、特に詰め替え用のはインクジェットで吹いても色彩を維持できるように、彩度が不自然なほどとても強い。
そのため水で薄めても彩度を維持しており、さらに混ぜても発色の色ができる。

混ぜても発色がいい

滲みも綺麗に出る

自分が教えている中には色を上手に扱えない生徒たちもいるが、意図せずに画面内で混ざり合ったとしても、嫌な色にならずに滲むことも美しいと感じることができる。

インクは水気が多いので混ざってしまうこともしばしば

ムラなく塗ることも容易

もちろん、丁寧に塗り重ねていけばほとんどムラを出さずに塗ることもできる。何度塗っても厚塗りにならずに均一な色になるので、こだわってしまう生徒にも対応できる。

何度塗っても厚塗りにならない

透明度も高い

透明度が高いので、色紙に塗ることで見た色と実際に塗った時の色の違いを知り、色を工夫することで表現の幅を広げ、地の色を生かした表現も可能になる。白も併用することで白の不透明さとの違いを知ることもできるようになる。

思い通りの色にするには工夫が必要になる

スプレーも利用可能

その他、香水用スプレーをなどを利用したスプレーでも色を塗ることができるので、表現の幅を広げることが容易である。

スプレーを利用して微妙な滲みの表現も可能

色を必要な分だけしか使わない

授業で絵画をする場合は、通常の絵の具の場合パレットに出して余ってしまった絵の具がもったいないことになってしまうことも多いが、インクを使用することで必要な分だけ出すことができ、無駄を省くことができる。

どこでも手に入る

このように良いことづくめのプリンター用インクだが、海外でのワークショップでも威力を発揮する。
海外おいてのワークショップでは、絵の具をどこで調達するかがいつも問題になる。特に発展途上国では、ポスターカラーなどが容易に手に入らないことも多いためだ。
しかしプリンター用のインクであれば、ほとんどの国で売っているため調達もしやすいというメリットもある。

プリンター用カラーインク、おすすめです!


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