漫画：プルンギル ―青の道

この漫画は電子書籍にもなってないし、絶版なので悩んだんだけど、やっぱり好きなのでご紹介。

プルンギル 1―青の道 (BUNCH COMICS)

日韓両国で、体じゅうの関節が捻じ曲げられるという猟奇殺人事件が、4件連続して発生する。死体の傍には、被害者の血を使って、日本の現場ではハングル（韓国語）で、韓国の現場ではひらがなと漢字で、豊臣秀吉の朝鮮出兵時の降倭・哀美里の兵法書の文言が書き込まれていた。
警視庁と韓国警察庁が合同で捜査に当たることになり、日本側からは猪瀬警部補らが、韓国側からは姜警監らが捜査班に組み込まれる。初めは姜警監に対して良い印象を持っていなかった猪瀬警部補であったが、次第に意気投合し協力し合うようになる。
そんな中、5件目、6件目の殺人事件が起こる。日韓の過去の歴史が深く絡んだ事件の真相を解き明かすために、猪瀬警部補と姜警監は奔走する。

2002年の漫画なので、もう20年前！
今とは韓国と日本の関係も違っていた時代。日本人原作者である江戸川啓視（長崎尚志）と韓国人の若手漫画家が組んだ意欲作だったのだが、5巻で打ち切りられた模様。

実際、内容は殺人ミステリーなのだが、結構グロイ表現もあり。絵のクドさも含め、読む人を選ぶ漫画ではある。

全体のテーマとしては、極東アジアをめぐる歴史経緯と民族とは何かを考えさせられる話になっており、打ち切られたのが本当に残念。

Amazonではすでに1円なので、送料を気にしない人は、この漫画の存在自体が消えてしまわないウチに挑戦してみてもいいのでは？