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ボランティアって自分のため!?

大学生の頃、児童相談所でボランティアをしました。

児童相談所にいる子どもたちと一緒にキャンプに行くことがあって、そのときの研修で、相談所の所長のお話を聞く機会がありました。

そのときに所長が話されていた内容が、とっても印象に残っていて、今も心に留めています。

「ボランティアって誰のためにやるかわかりますか?自分のためです。」

それを聞いた私はパラダイムシフト(使い方あってるのか?)で意味がわからなくなりました。私がやっている児童相談所のボランティアは、そこにいる子どもたちのためって思い込んでいたから。

自分のためにやっているなんて、楽しいからやっているなんて自己中心的じゃない?
人のためにやるのがボランティアでしょ?

ってその時は思っていたんです。

でも、「この子たちのために」って思って来てくれるボランティアの人と「楽しいから」って来てくれる人がいたら、後者の方が子どもたちは楽しいだろうな。そして、win-win です。みんながハッピー。

その所長の言葉を聞いて、「なんだー。自分が楽しめばいいのかー。」って単純に思ったのを覚えています。「人のため」なんて、よく考えたら恩着せがましいし、「人のため」と思うことで、こちらもなんだか緊張しちゃう。だから、そのキャンプはボランティアとして求められていたことはこなしながらも、楽しむことに集中した気がします。でもこのときは、なぜ楽しんだ方がいいのか、ってあまり考えていませんでした。

この言葉はずっと心に残っていて、ことあるごとにパラダイムシフトが徐々に起こっていた(使い方。大丈夫?)と思います。

例えば、仕事で上司が助かるように、自分が苦労して上司にいろいろ提供してたら、あとから、「これは要らなかった」って言われたり。そうすると本当に lose-lose。
→やっぱり自分のためにやった方がいい!

それから、自分が暇で時間があって、ただ楽しいからという理由で人助けする月を作ったときは、人からたくさん感謝されたり、喜んでもらえたり。私は何も我慢してないし、暇だからやっただけなのに、自分が楽しんでるだけで win-win。
→やっぱり自分のためにやった方がいい!


そして、最近、ジブリ映画「魔女の宅急便」を子どもたちと観たときに、「これだ!」って思いました。

キキが、おソノさんの家に初めて泊まらせてもらった翌朝、焼きたてのパンがたくさん並んだ厨房に入って、キキがこう言います。

「いい匂いね。手伝っていい?」

これって、「手伝ってあげる」って気持ちじゃなくて、「手伝いたいから手伝ってもいいで?」って許可を求めています。キキは自分も一部になりたくて、楽しそうで、手伝わせて欲しい。おソノさんも「キキが楽しいのなら、こっちも助かるし一石二鳥」つまり Win-Win 。みんながハッピーです。パラダイムシフトの完成(合ってるのか)。


最近、ある人が言っていました。
「貢献」って「自己犠牲なしに、やりたくてやっちゃうこと」だって。

人や社会に貢献するときに、自己犠牲が基本になっていることってたくさんあります。社会が、自己犠牲していない人に厳しい目を向けることさえあります。

自己犠牲って美しいものだと思っていたけど、負の連鎖を引き起こすんだなぁと最近すごく感じてきています。

自分のために何かをするっていうのは、自己中心的、わがまま、人として劣っている、とかいう人からの評価とか判断がついてくるんですよね。人の意見にとらわれずに自由に選択する。ってすごく難しいけど大切なこと。これは、また別のテーマなので次の機会に。

是非やりたい!って人が、楽しみながら人を助けて、困っている人は遠慮することなく快く助けを受け入れられる、そんな状況が多くなるといいなぁ。

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