見出し画像

チェス講師が教える失敗で学んだ褒め方

(youtubeで流した動画の台本をそのままこちらに載せています。)

今回は褒め方について話をしていこうと思います。
今回のトピックは
・褒め方の失敗例
・エンハンシング効果
・私が使っている褒め方
以上の3つでお届けします。

まず、皆さんお子さんを褒めていますか?ガールフレンド、ボーイフレンド、パートナーはもちろん近しい友人にも上手に褒めることで円滑な関係を生みます。
上手に褒めると言いましたが褒め方を間違えるとマイナスな効果を生んでしまうことがあります。

ドッキリした人もいつも褒めてるよと思う人も参考にしてもらえれば幸いです。

行動した後の褒め方は大きく分けて2つあります。
結果を褒めるか。経過を褒めるか。

褒め方の失敗例

まず僕が経験した具体例を紹介します。
昔、ある女の子を教えていました。その子は女の子の中でも良く利きが見ていて、問題を解くのが得意なタイプでした。
上手に解けたね!100点満点だね!結果を褒めていましたが、ある時から少しでも難しいと思う問題を解かなくなりました。これくらいなら出来るはずだからやってみようよ!と言っても首を縦に振らず、簡単な問題しかやらなくなったんですよね。

4年生になり塾が忙しくなったとチェスをやめてしまいましたが、今思うと勿体ないことしてしまったなと反省しています。
彼女のモチベーションが「結果を出して褒められたい」→「100点取れば褒めてもらえる」「リスクを取らなくても簡単な問題で100点取って褒めてもらおう」と変わってきてしまったのでしょう。
私の講師として至らない所でした。

エンハンシング効果

心理学用語エンハンシング効果と言うものがあります。1990年代に先の話と同じような実験がありました。
簡単に説明すると、3つのグループに分けてテストの結果をすべての子に80点だった伝えます。その後、才能を褒めたグループ、努力を褒めたグループ、何も言わないグループと分けました。次に難しい課題と簡単な課題を出して、難しい課題にチャレンジした人数が1番多かったのが努力を褒めたグループでした。

これは有名なモチベーションの実験なので知っている人は多いかもしれませんが、初めて知った人は覚えとくといいでしょう。

私の褒め方

褒め方にもいくつかありますが、私のよく使う褒め方は次の3つです。
行動、物、質問

1つづついきます。
行動、先の話の通り経過や努力について褒めます。ポイントは褒める基準を下げること、小学校低学年なら幼稚園生が出来て凄いと思うことが出来れば褒めます。
小学校高学年なら小学校低学年が出来て凄いと思うことが出来れば褒めます。褒める時は基準を下げすぎかなと思うくらいで十分です。日本人は褒めるのが得意ではない人が多いので。

物、相手をそのまま褒めるのは恥ずかしい人もいるでしょう。異性なら尚更。私の場合は女性のマニキュアや小物などを褒めたり。髪型を褒めることもあります。
自然に素敵だと思った事を口に出せば良いのですが、慣れるまで難しいかもしれません。

質問、思った以上の理解度を示した時に使います。どうしてこの答えが出てきたんですか?
なんでこれ分かったんですか?
など、相手は満足感を得られるだけではなく
成功の筋道を理論立てて説明する必要があるため生徒の良いアウトプットにもなります。

褒めると言うのは簡単なようで奥が深い物です。でも褒められて嫌な気持ちになることはまずないのでもっと褒める習慣をつけてみてはどうでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?