第18回ISC参加記 その1

2022年1月22日〜24日にかけて東京で2泊3日旅行をした。その主な目的はもちろん、チェスの解答大会 International Solving Contest (通称ISC)に参加するためである。今回は私の師匠:青のKKさんに倣って、この思い出を文章の形で残しておくことにしよう。

まず、なんでこんな時期にわざわざ東京に行くの?と思われてそうなのだが、これに関してはこれまでの鬱憤を晴らすためとしか言いようがない。私は2年続けてチェスプロブレムの世界大会に行けていないのである。色々我慢してるんだからこれくらいは許してね、ということで行くことにした。


ISCは日曜日の朝9時半に受付開始で10時から解答が始まる。なので当日の朝に岡山から出ても間に合う気がしない。よって土曜日は東京に泊まることにしたのだが、新幹線の移動だけでも3万円以上かかるため、+ホテル代となるともう旅行自体が赤信号だ。

そんなわけで、土曜日は色んな人と遊んだ後、夜は東京にいる友達の下宿にお願いして泊めてもらった。日曜日は朝8時に起床。色々あって寝不足気味だったので、もし解けなかったらこれを言い訳にしようと思いつつ、その友達に新宿まで送ってもらう。新宿で乗り換えて森下駅へ。そこから森下文化センターへと向かうのだが、方向音痴の私にとっては早くも鬼門である。スマホで地図を見てもよく分からない。結局道ゆく人に尋ねて(原始的かつ最良の解決策)、9時40分くらいに無事到着。会場に入るとすぐに中嶋さんを発見したので「掘りごたつ」についてお喋り。小林敏樹さんも合流して競技が行われる3階へと向かった。

部屋についたら談笑する暇もなく競技時刻に。

まずは1R。2問は解けたと思って解答を見るとまさかの#2で誤解。しょぼーん。あとで結果を見たところ、参加者の中でこの易しい問題を間違ったのは私だけでした。これは恥ずかしい!普段あれだけプロブレムのことツイートしてるのにそんなもんか、と思われてそうだ。実際解答に関してはそんなもんなのです。プロパラでヘルプを担当している手前、ヘルプは解くべきなのだが、ISCに出題されるようなものは解ける気がしないのでこちらもパスしてしまった。結局まともに解けたのは#3だけで、ちょっと落ち込む。

昼食休憩に入って各自でご飯。私は敏樹さんと馬屋原さんと3人でラーメンを食べに行った。最初は変なラヂオが流れていてダメだこりゃと思っていたが、最後のほうはBilly Joelの”NewYork State of Mind”がかかっていたので良しとしよう。ここで敏樹さんから色々質問を受ける。私のTwitterを見て、今日会った時に質問したい内容を色々とメモしてくださっていたのだ。私のような二流作家からも何かを得ようとするその姿勢が、敏樹さんを一流作家たらしめているんだろう。

店でゆっくりしていたので急ぎ足で会場に戻る。さてここから2R。問題の構成自体は1Rと変わらないので、#2だけは絶対に間違わないように気合を入れて解答。そして、先程はダメダメだったヘルプも、担当者の意地で全解した。過去問を含めてこんなことは初めてである。結果によると、全解できたのは私のほかに解答強豪の黒川さんのみと言うことで、これはちょっと威張らせてください(笑)。

競技が終わって、若島さんが採点をしている間は自由時間である。ここから先の話は「参加記(2)」で書くことにしよう。1回の記事で2000文字とか書く気が起きないため、この記事は(4)くらいまで続くことになるのだが、お付き合いいただけると嬉しい。


*解答競技に関するコメントが少なすぎると思った方もいるだろうが、私にとってISCは「人と会って喋る」のが最大の目的で、「問題を解く」ことにはそこまで興味が無いのだ。問題に関する話は、どなたかがプロパラに参加記を書くだろうから、プロパラをまだ購読されていないという人は、ぜひこの機会にお買い求めください。


最後に、この時間までに思っていたことを箇条書きで。

・本来は横の席に座るはずだった相馬慎一さんが欠席されていて残念だった、また構想のお話しとかを聞きたかった
・プロパラの解答強豪である太刀岡さんはなぜCategory2に出たのか(笑)
・全国大会みたいに名札があったほうが誰が誰だか判別しやすいと思った、今後参加者が増えるなら特に
・プロブレム解答のコツは「気合」

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