次期戦闘機開発で、日本が初代トップ?

防衛省の考えとしては、日本主導で兵器開発ができるという考えなのか?

データリンクを持たない現在の自衛隊の装備では、中国やロシアと戦争を行なった場合に苦戦するのは明らかなので、英国と共同開発にかこつけて、NATO軍のデータリンク・システムの供与が本当の狙いだろう。

米軍の空母打撃軍の装備を見ても明らかなように、ステルス機の導入を減らしてる事が理解できる。

米海軍では、F-35 C型戦闘機の調達数を削減して、余った予算で第六世代戦闘機の開発に予算を割くように議会に求めている。

現在の主力戦闘機として使用されているF/A-18 E/F型の戦闘機とEA-18 電子戦機は最高速度もMach1程度。

武装して飛行した場合、巡航速度 900~1,060㎞/h程度の速度でしか移動できない。

武装内容により、巡航速度はもっと下がると思われる。

実際の電子戦機の機能は、ジャミング(妨害)や情報の取得がメインになる。

レーダー機能を妨害する事で、実際の位置よりも50mほどズレた場所に攻撃を誘導したり、熱(フレア)や金属粉(チャフ)を用いて、ミサイルの自動追尾機能を誤判断させ攻撃を回避する。

日本の自衛隊の防空戦術に必要な装備は、MQ-9 Bのような無人の航空戦術機によるレーダー索敵能力だったり、ヘリコプターと同じように利用でき、長い航続距離を移動できる航空戦術。

索敵能力や長時間滞空飛行できる航空機の重要性を防衛省は理解してない。

上記の航空戦術機の何が良いの?と思う人が多いと思う。

どちらもUAVであり、無人機であること、Bell V-247 はティルト・ローター機で危険だと思われがちだけど、エンジンは胴体内に1基搭載し、翼の中をドライブシャフトのような棒で左右に繋ぎ回転を出力する。

最高速度400~500㎞/hで、巡航速度350km/h程度の航空戦術がどうして最新の考えなのか?

現在、実際にイージス艦に搭載されるSM-3(スタンダート・ミサイル ー3)と呼ばれる艦対空ミサイルで、ほぼ全ての航空機は撃墜が可能になってる。

ミサイルを活かす為には、低空を飛行したり海上を航行する艦船の発見が重要になってくる。

その為に、早期警戒管制機が重要な役割を持っている事は、一般人は余り知らない。

飛行する高度により、索敵範囲が広がる。(最大で約550㎞の距離を探知できる)

どんなに高性能な戦闘機を開発してもスタンドオフ・ミサイルやSM-6のような最新の艦対空ミサイルからの攻撃を受けると、攻撃を回避するのは難しい。

長距離では SM-3やSM-6などの艦対空ミサイル、近距離では C-RAM(Counter-rocket, -artillery and-mortar)などのロケット弾、短距離ではCIWSなどの機関砲による攻撃で対処する。

海上自衛隊が装備するスタンダード・ミサイル -3

米海軍が装備するスタンダード・ミサイル - 6

SeaRAMは、海上自衛隊が装備する C-RAMの一種。

2km以内の近距離を攻撃する CIWS。(20mmガトリンク・ガン)

海上自衛隊の装備で足りないのは、ミサイルの数。

殆んどの艦船が、実はミサイルを搭載してない。

これから新規にミサイルを開発しても余り意味はないけど、全長 3.8‐4.2m程度の長さで、上空に打ち上げるだけのブースターと多段ロケットを開発するのであれば、固形燃料を使うロケットの開発は直ぐにでも間に合う。

多段ロケットとして下段のブースターと第一ロケットのような打ち上げ専用のロケットを作るだけで事が足りる。

AIM-120 AMRAAM や Meter Missile などを上空へ打ち上げる為のロケットだけ開発すれば、後は上空から目標に目掛けて飛ばすだけで良い。

自衛隊は、独自に改良を加えた物を利用するみたいだけど、ほぼ同じ性能のミサイルを防衛装備庁は開発してる。

実際に、映像でもブースターと初段のロケットが切り離された後、ミーティアが飛行していたように、ロケットのブースターと初段ロケットを足すだけで艦対空、地対空ミサイルとして利用できる。

重要な核発電施設や軍事基地や通信基地などに、これらの武装を置くだけで防衛の重要性が増す。

これらの兵器を活用する為に、戦闘機開発よりもレーダー性能や特殊な索敵能力に特化した航空戦術が重要になってくる。

通商上の海洋攻撃に関しては、今あるF-2戦闘機やF-15JDで充分であり、SKY SHIELD のような電子妨害ポッドなどを装備するだけで、戦術上の航空機の防御能力は担保される。

米空軍がF-22を退役させ F-15EXを104機も調達した理由は、ミサイルを搭載して攻撃する為のミサイル・キャリアの重要性を物語っている。
※ F-22 戦闘機は退役予定だったが、旧型以外を残して再利用してる。

既にステルス機は、それほどアドバンテージがないということ。

量子センサーという概念を理解すると、レーダーでも同じことが可能であることが理解できる。

2点以上の場所から電波を発し、異なる地点で電波の反射を受け取ると差異が発生した現象を捉えられる。

ステルスを丸裸にする技術。

3機の航空索敵レーダーを別々の機体が他機の発した電波を相互で受取り差異を判断すると、ステルスや電波をすり抜けた物体が可視化されるということ。

無駄なステルス機の開発よりも、ジャミングなどの電波妨害の方が、はるかに役立つ事を意味する。

ジャミングを受けても3機以上の航空機が別々の場所から発した電波の差異を受けて探知するので、妨害の影響を受けないシステムが作れる。

今ある航空戦術を最大限に活かし、UAVによる安価で数で圧倒する戦術の方が将来的な見込みが望める。

米空軍は無人標的機の UTAP-22 を使い、ハリアー戦闘機に随伴させUAVをウイングマン(僚機)として利用するテスト飛行に成功してる。

要は、巡航ミサイルの弾頭を運搬する役割を片道切符の燃料で済ますことができるので、無人標的機をスタンドオフ・ミサイルの代わりに利用するというもの。

スタンドオフ・ミサイルと違い、軽武装のAIM-9Xなどの短距離ミサイルを装備するなど、ウィングマンとしての護衛の役割を与えている。

高性能戦闘機は不要になる。

自律飛行する実際のスタンドオフ・ミサイルの映像。

自衛隊の防衛省や防衛装備庁の考えが、海外に比べ20年以上も古い事が理解できる。

日本の最新戦闘機を開発するのであれば、UAVの V-247 のような垂直離着陸可能なティルト・ローター機とMQ-9 Bの類似機を開発した方が、海洋国家の日本の理に適ってるということ。

川崎重工業では、これまでの無人標的機の5倍の出力の小型ターボジェットエンジンを開発済み。

UTAP-22 のような新しい標的機を改良したスタンドオフ・ミサイルやウイングマンを開発できる。

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