人工衛星を打ち上げずに空中電波基地局を作る発想

安価に空に電波基地局を作りたいというのは、ソフトバンクが既にHAPSという電動グライダーを飛ばして実践してる。

極端な話、幾つかの地上局から電波を飛ばして空中を飛んでる電波を使用するという考えであれば、山間部や僻地への回線工事を行わなくても電波の送受信アンテナ局を空中に滞空させる事で可能になる。

一つの答えが、ハイブリッド飛行船という考え。

LockheedMartin社が開発したエアランダーは、100億円以上もするので小さな国家では運用ができない規模のインフラ投資になる。

ロケットを打ち上げた方が安上がりになる。

Egan Airshipsの PLIMP は、その点において激安で入手できるし、発想がヘリウムガスを使って物の重量を無くして浮力を得るという発想の飛行船。

Egan Airships社では、人が乗る事を想定した移動手段として開発を進めていたけど、この状態の大きさで、既に空中基地としての役割を持つ性能を持ってる。

最近、僕が良く話をしてる炭素14(C14)を使った原子力電池や劣化ウラン溶液のガンマ線を使ったウランの廃液を蓄電池やバッテリーとして活用する考えや空中の電磁波を拾って発電する方法が存在する。

地面と空中の電位差を使ったモーター回転が、上のフランクリン・モーター(静電モーター)の仕組みで、具体的に回転を利用して発電機を回すという考えだけど…

こちらの動画は、昔からあるイオンリフターと呼ばれる静電気などで物が浮く仕掛け。

イオンリフターでは、空気の流れが起きる。

空気清浄機でよく使われる技術に、10本くらいのピアノ線を張った装置で空気中の埃を静電気でキャッチするという商品が存在する。

上の動画は、IONで飛ぶ推進力なんだけど、地球上の重力では航空機が浮き上がるほどの風を生み出せてない。

それなら発想を変えて、風船を付けて空中に浮かべて、空気中に存在する地上 300m~1,500mの電位差を利用して推進力を得られれば飛ぶよね?という考え。

もうひとつ、地上300m~1,500mの高度では、雷が発生する理由が存在するのは、雷の科学の項のページで理解できるよね。

もし雷が発生した場合はどうするのか?

このパックマンのゴーストみたいな形状のアルミ箔は、実は最も効率よく電気を上から下に放電して浮遊する仕組みを持ってる。

また雷の動きを実際に見ると分かるけど、雷が落ちるよりも横に広がるのが理解できる。

大気中に電気が1万~2万ボルトは拾える事が雷の科学からも理解できるように、大気中には常にイオンが漂っていて、我々が住んでる室内でも空気の流れをイオンが作り出しほこりが壁に張り付く現象が見られる。

これらの現象は、空き家などでも良く見られるので地上と空中を流れる大気の間には、常にイオンによる電位差が生じてる。

湿度の関係で冬場の乾燥した時期に自動車などを降りる際に静電気が起きるのは、大気中の電位差と関係が深い。

エアランダーは無理でも、PLIMPのような小型の飛行船型の風船模型であれば、既に日本中で飛んでるので、パラボラアンテナを搭載して傍受した電波を先端に集中させて受信する仕組みは容易に作れる。

大気中の静電気を利用して、イオンドライブのようにイオン風で推進するエンジンを作れば良い。

空気の流れを蒸気発電用パイプのように流速を遅くして絞る事で、噴出の圧を強める事ができる。

円形に拘る必要もないし、大気中の電位差を利用してイオンで空気の流れを発生させる仕組みだけ作れば、北半球と南半球の風の流れの特性を利用して気球と同じように空中を回転して逆方向に前進する航法も使用できる。

特にアフリカなどの僻地や中央アジアの山間部など、スターリンクのような高額のインフラを運用できない国々では、ヘリウムガスで1g程度の重量に調整したハイブリッド型飛行船を飛ばすだけで、SoftbankのHAPSと同じような空中電波基地が作れる。

常に電気を蓄電(帯電)して必要量の電力を供給できる環境だけ設定すれば良いので、地上から電磁波を当てて電気を作ることも可能になる。

この電池の特性は、電磁波を受けると電気を発生するという特徴がある。

例えば、このハイブリッド飛行船の電波システムが運用できるようになると、地上にランドマークを複数設け、3個所以上の飛行船を介して電波の捕捉で簡易的なGPSを作れる。

空港を除く半径10km前後の飛行を除けば、地上から1,500mまでの高度に複数の電波基地を作れるので、人工衛星よりも正確なGPSを展開できる。

しかも風船部分のガス抜けがない限り、地上でヘリウムを充填する必要もない。

スペース Xの人工衛星のように、離脱して何処に消えたのか分からない機体が宇宙に200機以上も漂ってる状態よりも安心できる。

高度20,000m前後まで飛行させる事も可能なので、オゾンが紫外線で分解される高度まで達するとイオンも拾える。

実際には、雷雲の電位差は高度10km前後あたりと高度2,000m前後に集中する傾向があるので、航空機が飛行する辺りに電位が集まる傾向が確認されている。

普通に高校まで行ってる人達なら電気を増幅する方法は分かるよね。

スタートアップとしては、面白い発想のプロジェクトを組めるよね。

今の官僚とか省庁内では、金にならないプロジェクトは組まないけどね。

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