倫理憲章の思わぬ効果

最近、新卒採用そのものを疑問視する潮流がある。
しかし、既に中途主体の採用が定着している多くのベンチャーでは、逆に新卒採用が見直され始めている。
ベンチャーが見ている景色はたいてい大手企業より2,3周早い。

6月、採用面接が解禁になる。
これまで水面下で学生と接触していた企業が一斉に内定を出す日でもある。
建前を保持しながら進めるグレーなルールは何か気持ち悪い。

経団連の倫理憲章を気にかけないベンチャー企業は、冬から選考を始めて春には内定を出している。
学生の方も、優秀で見通しの利く人ほどベンチャー主体で就活をしている。
研究に集中したい理系学生は、特に決める時期が早い。

こうやって、流入する人材の質と流入先の組み合わせが少しずつ変化する。
意図とは異なるが、結果的に倫理憲章は日本のためになっている。

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