観光業の晴耕雨読1 2つの表組を作る

3月7日まで緊急宣言が継続実施されることとなりました。
やがていつか来るであろう宣言解除の日に向けて、観光振興のために今だからこそできることはどんなことでしょうか?

第一に、地域の観光資源となるべき魅力を再確認し、時代にアップデートした新しい価値ものさしにあてはめ、考えておくことではないかと心得ます。

具体的な手法は2つあります。
ひとつめはエリア全体を見据えるもの。
具体的には、縦軸、横軸の表組を作ります。縦軸は、「食べる」「買う」「観る」などのアクション軸で主だった観光の目的。横軸は、ジャンルやテーマです。このジャンルやテーマが、きっと新たに浮上してきたり、強弱およびある細分化などが行われているはずです。ですから、肝は、横軸。そして、そこに地域資源を当て込んでてみて、新たな要素が出てきているところ、または、なにもない空欄などをいったん見つけて、空欄を埋めるべきならそこを発掘すればいいのです。
2つ目。
それは、1つの地域資源に対して、「トーンやスタイル」を見つけて、それを具体的なアクション方法およびタイトル(企画または企画骨子)とすべきことです。
スタイルは、行動様式や価値観、トーンは、時代の気分、はやりものなどを記します。
先にスタイルを作り、それぞれにあわせてトーン(よりターゲットに刺さるように)する2重構造をおすすめしまう。

晴耕雨読の「読」を徹底的にやっておきましょう。

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