混合ワクチンの副作用と対処法について
春になってワクチン接種を受ける犬も多い時期。
お友達のワンコが副作用で大変だったと聞きました。
夜間病院に連れて行ったそう🥺
知っておきたいので調べてみました。
副反応は、大きく2つに分類できる
ワクチン接種後すぐに起きる即時型のアナフィラキシーと、接種してある程度の時間が経過してから起きる遅延型のアレルギー反応。
危険度が高いのはアナフィラキシーで、命を落としてしまうこともあり得る。
⚫︎人の副反応と比べると犬や猫の発生率は高い
副反応の症状の中で最も重篤な症状が、アナフィラキシー。
ワクチンを打った直後から30分以内に発症する事が多い即時型の激しいアレルギー反応です。ショック状態に陥ると、命が危険で一刻の猶予もない状態。
◾️アナフィラキシーを起こした犬や猫に現れる症状
・じんましん
・嘔吐
・下痢
・急激な血圧の低下
・頻脈
・極度の脱力状態
・呼吸困難
・けいれん
・チアノーゼ(口の中などの血色が悪くなる)
◾️重大な副作用
ワクチンの副反応として起こる遅延型アレルギー反応は、さらに3つに分類できる。
【中軽症のアレルギー反応】
ワクチン接種後48時間以内に発症することが多いアレルギー反応。
稀に72時間以内で現れることもあり。
ワクチン接種後3日間は普段以上にワンちゃん、猫ちゃんの様子をよく観察し、ちょっとした異変にもすぐに気付けるように注意⚠️
◾️主な症状
・皮膚症状(顔面浮腫・ムーンフェイス)
・消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢など)
・発熱
・元気消失
【接種部位のしこり】
ワクチン接種後1週間以上経過した後に、接種部位にしこりができることがある。
通常は1ヵ月以内に自然治癒。
【注射部位肉腫】
猫のみに見られる副反応。
ワクチンを接種した部位に悪性の肉腫ができる。
接種後4週間〜10年と、発生するまでの期間にかなりの幅があり、1ヵ月以上経過しても大きくなり続ける。
3ヵ月以上にわたり存在する。
大きさが2cmを超えるといった特徴。
ワクチンだけではなく、抗生物質や持続型ステロイド製剤の注射でも起こることがある。
周囲に広がっていくため、なるべく早期に外科手術で摘出して転移を防ぐ必要がある。
注射部位肉腫の発生率は0.01〜0.02%(1万回接種あたり1〜2件)程度
接種後3日程度はワンちゃん、猫ちゃんの体調の変化に注意しましょう。
接種部位にしこりができた場合は1ヵ月で自然治癒するか否かを確認。
そして副反応が疑われる場合には、早めに動物病院に連れて行く。
◾️注意
予防接種は午前中に受ける。
30分は病院内または病院の近くでできるだけ静かに過ごす。
接種後は様子を見ていられるように、外出の予定を入れない。
とにかく安静にする
アレルギーが出たら
一度受けてみて副作用が大きかったメーカーが製造したワクチンは翌年は避けるという方法もあり。
ワクチン前日に抗アレルギーの飲み薬や注射を実施しておく方法も。
かかりつけの動物病院で要相談。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?