見出し画像

駐在妻コミュニティでプロジェクトマネジメント勉強会を開催したお話

先日、駐在妻のキャリア支援を行っているCAREER MARKさんのスキルアップ部というコミュニティでプロジェクトマネジメントの勉強会を開催しました。
結論としては、決して簡単ではなかったものの、その分得るものも多く、やってみて良かったです。同じスキルアップ部の方で講座開催などを躊躇っている方がいれば、「こんな感じなんだ」みたいなイメージの参考になればと思い、記事にしてみました。

想定読者

どちらかというと同じCAREER MARKスキルアップ部の部員さんを想定しています。

きっかけ

CAREER MARKスキルアップ部のこちらの講座に参加したのがすべての始まりでした(とってもためになる講座でした♪)。

後半のフリートーク時間にいろいろなアイデアを出し合ったりしている中で、”自分がこれまでのキャリアで当たり前に使うようになった知識やスキルは業界から一歩外に出れば当たり前ではない”ということに気づかされました。当たり前といえばそうですが、ほぼずっと同じ会社で社会人生活を過ごしていたのもあり、結構な衝撃でした。その場で「(帯同生活で使っている)ITツールの情報を共有する勉強会を開いてみては?」という提案をいただいて調子に乗り、「おもしろそうだしやってみるか」となりました。我ながら単純です。あと、お世話になってるコミュニティの活性化に少しでも貢献できたら、という思いもありました。

話したこと

前職ではSEとしてプロジェクトマネジメントも行っていたため、そのときの経験を活かして”駐在帯同生活に活かせるプロジェクトマネジメントの考え方”のお話をしました。

当初はPJ管理ツールの使い方をお話するつもりだったのですが、サポートしてくださったスキルアップ部コミュニティ運用メンバー(CAREER MARKのインターン生)の皆様と話を詰めていくうち、もっと基本的な"考え方"のお話を主軸にすることになりました。時間も限られているし、参加者にはきっと初心者のかたもいる。細かい具体的な手法を話し出したらきりがないので、もっと根本的な考え方に焦点を絞りました。

準備~本番まで

あくまで私の場合ですが、講座を開催するにあたり、ざっくりと以下のようなことをしていました。

①企画書作成

この講座を開催するにあたって受講してくださった方にどういう状態で帰っていただきたいかなどのゴールや、スケジュール感、スライドの構成などざっくり書き出しました。

実際の企画書より、スケジュール感の表


②スキルアップ部コミュニティ運用メンバーとの打ち合わせ

企画書をGoogleドキュメントで共有し、そちらにコメントをいただいたりチャットやzoomでのやりとりを通して、内容の詳細を詰めていきました。私ひとりだと孤独に悩みこんでいたところだったと思うので、気軽に質問できる場所を作っていただけたのは本当にありがたかったです
また、先述のInstagramでの告知などは運用メンバーの方が対応してくださりました。ありがとうございました。

③スライド作成

以前から「もっと見やすいスライドを作れるようになりたい」と思っていたので、ちょうど良いきっかけだと思って、以前人様から薦められて買ったこちらの本を参考にしながら作成してみました。このスライドもレビューしていただきました。

④アンケート作成

自分自身の気づきや今後の運営の参考になればと思い、事後アンケートも作成しました。質問項目は以下を参考にさせていただきました。

⑤詳細告知

FacebookのDMで当日のzoomURLなどを共有しました。

⑥練習

時間を計りながら練習し、必要な場合はスライドの加筆修正をしていました。

⑦本番

あくまで「駐在妻」という点しか共通点がなく、前職もキャリアも家庭環境も十人十色なバックグラウンドの方にお話しするということが初めてで、とても緊張しました。皆さん優しい空気で話を聴いてくださり、でも不明点はガンガン質問してくださるのでやりやすかったです。
もともと時間がかなりギリギリとは思っていましたが、事前に想定していた1時間には収まりきらず、10分ほどオーバーしてしまいました。

⑧アンケート回収

終了後、お礼のメッセージとともにGoogleFormのURLを送りました。早速あたたかい感想をいただけてほっとしました。

気づき

久しぶりに「自分が主導で、人と相談しながら何かを作り上げていく」ということをしてみて、いろいろときづきがありました。

自分の気分が上がる環境

  • 自分以外の他者とともに何かを作り上げていく

  • 自分の発信した内容で人から反応がもらえる

という環境だと自分の気分が非常にアガる、ということに気づきました。
退職してから基本的に自宅でのオンライン大学の勉強をメインの活動としていて、自分のモチベーションキープやメンタルケアがそれなりに課題だったのですが、この勉強会の準備は終始楽しかったのです(途中不安になることなどももちろんありましたが)。思いもつかなかった視点からご指摘いただいたり、素敵なアイデアをいただいたり、自分ひとりだと絶対にたどり着けなかった気づきがたくさんありました。
また、終了後にいただいた感想にも元気づけられました。思い返せば、前職でもお客様とやりとりしながらプロジェクトを進め、成功してお客様が喜んでくださる瞬間がとても嬉しかったのでした。
自分がどういうときに気分がアガるかという自己理解はかなり重要なことだと思うのですが、これは駐在帯同という強制的な環境の変化とこの勉強会を主催することで改めて気づけたことでした(それまではこつこつとひとりで何かに取り組むほうが好きだと思っていました)。

コミュニケーションスキル

CAREER MARKさんの文化なのでしょうか、企画書やスライドのレビューをお願いすると「Cherryさんのこういうところが素敵ですね!」といった褒め言葉をいただくことがありました。もちろんただ優しいだけではなく、上記のようにきっちりとご指摘いただくべきところはご指摘いただいた上でです。
私もこういった「人の良いところを褒める」といったコミュニケーションスキルを身に着けていきたいと思いました。

使っていない能力の衰え

新人研修の担当や社内勉強会など、前職でも人前で話す機会はいただいていましたが、社外勉強会やコミュニティなどにガンガン登壇するようなイケイケエンジニアとは無縁の私。退職して1年、スライド資料作成自体も久しぶりで、勝手を思い出すまでに時間がかかりました。可能な範囲でこういった機会を自分から設けて、スキルを使うように意識する必要性を強く感じました。

参加して良かったこと

上記のように今回の講座開催を通して、自分の得意不得意、長所短所、所持スキル、不足スキルなど、自分の現状をフラットに振り返ることができました。退職してからというもの、期末評価や上司との面談といった自身のビジネススキルを見直す機会がなかったので、本当に良いきっかけになったと思います。

まとめ

軽い気持ちで「やります!」といって開催した講座でしたが、思った以上に大変で、その分得るものもたくさんありました。冒頭で書いたように、やってみてよかったです。
「人前で話すほどのスキルがない」「人前で話せるか不安」とためらっている部員さんがいたら、「深く考えすぎずとりあえず手を挙げてみる」をおすすめしたいです。ひとりで悩みこまず、人と相談しながら進めていければいいと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?