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[選手紹介]ボーンマス選手名鑑PT.2

こんにちは!今回は前回の続きで選手名鑑PT.2をやっていきたいと思います!

ベンチ選手

GK 20 アンドレイ・ヨヌツ・ラドゥ 26歳 ルーマニア代表

第2ポジション:なし 【エリート】【セービング】
今シーズンの夏にインテルからローンで加入した至近距離セーバー。ルーマニアの名門スタアウア・ブカレストのユース出身でその後インテル・ユースに移籍しトップチームに昇格したエリート選手だが、近年ではローンの繰り返しである。彼の経歴については以下の記事で詳しく書いたためそちらを参考にしていただきたい。

インテル時代にはコパ・イタリアでの大ミスでその名を広めてしまったが、昨シーズンのオセールへのローンでやや評価を回復したようで、今シーズンは初挑戦で第2キーパーとしてどのような役割を担うことができるか注目である。


RB 15 アダム・スミス 32歳 イングランド

第2ポジション:RWB、LB 【古株】【無尽蔵のスタミナ】
ボーンマスのチーム最古参で、チームのプレミア初昇格を知る唯一の選手。チームでは通算275試合、キャリアでは通算386試合に出場した経験を持ち、32歳となった現在でも稼働率の高さは圧倒的で、昨シーズンも全38試合中37試合に出場した。プレースタイルとしてはよく走る選手でかつ積極的に攻撃参加をしサイドをアップダウンすることが持ち味であり、多くのクロスをセンターに供給する。また、ファイター的側面もあり、球際では積極的にボールを狙いタックルを仕掛ける。その一方で、近年は年を重ねたこともあり守備力が低下しボール扱いのレベルも低いのではないかと問題になっていて、実際に右サイドバックは今夏の緊急補強スポットとして挙げられていた。その結果、若くボール扱いのいいアーロンズ(前述)を獲得したことで彼の出場機会は限られてくると思われる。さらに若手が増えた今シーズンは、貴重なベテランとしてピッチ内外ともに安定感をもたらすことが期待されるのではないか。現在は負傷中だが、早期の復帰が期待される。


CB 6 クリス・メファム 25歳 ウェールズ代表

第2ポジション:RB、DM 【ファイター】【スキッパー】
ここ2シーズンで最も成長した選手といっても過言ではないような成長を見せるスキッパー。2020-21年シーズンのチャンピオンシッププレーオフのブレントフォード戦、自らのミスとレッドカードから試合の流れを崩し配線へと追い込んでしまったいわゆる"戦犯"になってしまったがそこから這い上がった翌シーズンには安定感が増しレギュラーとして昇格に貢献した。昨シーズンはプレミアでもプレーで後半戦はジャック・スティーヴンスらにポジションを奪われていたが、前半戦はフル活動で自慢の球際の強さや勇敢な守備を見せた。まずまずのボールコントロール能力と平均程度のスピード、サイド際の強さから緊急時にはサイドバックを務めることやボランチもかつてまかされたことがあるようなユーティリティーさもけが人が多いチームにとっては魅力的。今シーズンはザバルニーの台頭で出場機会が減る恐れはあるが、それでも貴重な戦力には変わりない。


LB 5 ロイド・ケリー 24歳 イングランド

第2ポジション:CB 【安定感】【万能型】
リヴァプールを獲得に動いていたとされる元超有望株も現在24歳。ネトが新キャプテンになる前はケリーが務めていた。昨シーズンは3バックの左やLB、2バックのCBなどあらゆる役割を務めながら23試合に出場した。ディフェンススキルや身体能力、上背に加え、ボールコントロール能力も標準以上に備わった万能型ディフェンスで年齢以上の安定感を持ち合わせているがどこか殻を破れていない感が強い選手でここ最近は器用貧乏になってしまっている。昨シーズンはけが人が続出していたことや3バックを適応したことで出場機会を得ることができたが、今シーズンは4バックで左がケルケシュ、左CBがセネシと頑丈な2人が立ちはだかり、攻撃的でハイプレスの新監督イラオラに対してコンサバティブで比較的スロータイプな彼のスタイルが合うのかはまだ未知数でかつ厳しい戦いが予想される。加えてプレシーズン期間中のけがで開幕を出遅れてしまった。


DM 4 ルイス・クック 26歳 元イングランド代表

第2ポジション:CM 【テクニシャン】【ドリブラー】
チームの中でもボールコントロール能力では指折りのディープライングプレイメーカー。フィジカルはないものの低い位置でボールを積極的に受けるの持ち前のドリブルとボールコントロール能力を活かして追ってきた敵をはがしボールを前へ進めていくことができるのが一番の特長。リーズユース出身のスターボーイとして注目を集め、ボーンマスのプレミア昇格初年度にチームに加入し現在までに162試合に出場していて、A代表を含め各世代での代表で出場経験がある。その一方で最近はけがに悩まされ、代表どころか実戦から遠ざかっていた期間も長かった。加えてその期間にビリングやレルマなどの新戦力にポジションを奪われ、昨シーズンも28試合に出場したものの多くはジョーカー的存在や試合の締め役としての途中投入がほとんどを占めていた。今シーズンは中盤の層がさらに厚くなり、またしても厳しい戦いが待ちわびているように思える。


AM 10 ライアン・クリスティ 28歳 スコットランド代表

第2ポジション:CM、RM、LM、RW、LW、CF 
【ユーティリティー】【無尽蔵のスタミナ】
スコットランド代表のレギュラーかつチームの10番。チームが苦しい時でも常に全力疾走・全力プレーを忘れないプロフェッショナルで、チームへの貢献を常に第一に考えるチームプレイヤーだ。圧倒的なスピードやフィジカル、テクニックがあるわけではないが、一定のレベルでそれらをすべて持ち合わせ、あらゆるポジションをこなし求められた役割をきちんと全うするためチームやファンからの信頼が厚い選手で、チーム愛の厚さにひかれるファンも多いことと思われる。本来はサイドでプレーする選手であるが、このチームでは真ん中を務めることもあり、それでも変わらないクオリティを提供し、変わらないチェイシング・プレッシングを見せる。怪我が少ないことも魅力で昨シーズンも32試合に出場したが、今シーズンは2列目のライバルが増え、正念場が訪れている。契約もあと1年を切り、契約更新も待たれる。


RW 7 デイビッド・ブルックス 26歳 ウェールズ代表

第2ポジション:RM、CAM 【キッカー】【テクニシャン】
ファンから愛される者。苦しいがんの治療を乗り越えピッチに復帰したことで大きな話題にもなった選手で、プレー面でも抜群のテクニックで魅了する。左足での独特なドリブルもさることながら、正確無比なキックは天賦の才を感じさせるレベルだ。昨シーズンはがんの治療に加えてその後の負傷のため時間がかかり、結果的に出場は6試合にとどまったが、復帰戦では両チームの観客から惜しみない歓声が贈られた。今シーズンからフルシーズンで復帰し、プレシーズンではハイバーニアン戦でのゴールを含め調子の良さ、彼らしさをアピールすることができ、開幕戦からスタメンとして起用された。内容は総じていまいちではあったものの、要所要所でキック精度の良さを発揮し、ゴールを脅かす場面もあった。途中交代でピッチを後にし、そこで登場したセメンヨ(後述)がいいプレーを見せていたこともありRWのポジション争いは激しくなると予想されるが、そう簡単に脱落することはないだろう。


RW 24 アントワーヌ・セメンヨ 23歳 ガーナ代表

第2ポジション:LW、ST 【身体能力】【シューター】
昨シーズンの冬に、チームがブリストル・Cから念願の獲得を果たしたガーナ代表アタッカー。疑いの余地がない高い運動神経を兼ね備えた積極的にシュートを放つ23歳の若者であるが、その他測定不可な点が多い。ボールコントロールやシュートが荒く雑な点が多いが、ところところで見せる突破力は魅力的で、ワンチャンスの可能性は感じられる。昨シーズンは後半戦の10試合に出場し積極的にボールを受けるシーンは多かったもののボールロストやシュートミス連発で絶望すら感じられた。しかしリーズ戦ではプレミア初ゴールを記録し勝利に貢献した。その後怪我を負い手術をしたものの今シーズンはシーズン頭からチームに合流し開幕戦も途中出場した。シュート精度は相変わらずであったが、複数回進化した突破力を見せつけファンを驚かせ、結局ミドルレンジからひっかけたようなシュートがこぼれ、結果ソランキのゴールをアシストする結果になった。開幕戦の様子を見る限り覚醒の予感といわずとも可能性は感じたため、今シーズンが飛躍のシーズンになる可能性は十分ある。

LW 11 ダンゴ・ファイサル・ワッタラ 21歳

第2ポジション:RW、CF 【両足】【ヘッダー】
同オーナー所持チームのロリアン(フランス1部)から昨シーズンの冬に£20Mで加入したブルキナファソ代表ウインガー。本来は右ウイングの起用が多い選手であるが、今回は数合わせでLWとしている。左利きの右ウインガーということでカットインをすることも多いが、逆足もしっかり使える選手かつスピードもあるため裏抜けからの縦突破のシーンも多く見受けられる。また一つの大きな特徴として標準並みの身長に高いジャンプ力が備わっているためウインガーとしてはとても空中戦に強く、ゴールキックやディフェンスからのロングキックで彼に当てるという場面もシーズン終盤には見られ、ヘッダーとしての役割もこなしていた。一方でボールロストやラストの発想に乏しいシーンが多く、21歳の若さとは言え£20Mに見合う価値があるのか疑問を持ちたくなる時もある。空中戦の強さを除けばアーセナルで不発の二コラ・ペペのような雰囲気がありその点はやや心配。プレシーズンは絶好調であったが、その後の怪我が判明し現在離脱中で2か月程度離脱の可能性がある。


LW 19 ユスティン・クライファート 24歳 元オランダ代表

第2ポジション:AM 【ドリブラー】【元超有望株】
24歳にしてビッグクラブを渡り歩いているウインガー。名前の通り、オランダ代表のレジェンドであるパトリック・クライファートを父に持ち、アヤックスで鮮烈デビューを飾り計44試合で12ゴールをマークした。その後ローマへ移籍するも鳴かず飛ばずでライプツィヒ、ニース、バレンシアへローン移籍しまずまずの活躍を見せるも殻を破れず思えば若き神童の24歳になった。プレースタイルとしては左に張る右利きウインガーでカットインで積極的にシュートを狙っていくタイプで、細かい足技を得意とする。スピードも十分にあるが、そのスピードを使った縦突破は少なめで、その点プレスのきついプレミアでは適応能力がかなり問われるだろう。加入後プレシーズンから好調であったが開幕戦はベンチスタートであまり印象を残せなかった。このまま終わってしまう可能性もあるが、とはいえまだ24歳でここからもう一花咲かせ、本格的な再ブレイクを描くことができるか注目である。


LW 32 ジェイドン・アンソニー 23歳 イングランド

第2ポジション:RWB、RM、LM、RW 
【スピードスター】【ユーティリティ】
アーセナル・アカデミー出身のボーンマス・ユース産サイドウインガー。圧倒的な走力と献身的なプレーが売り。テクニック面においては課題が多くイージーなパスミスも目立つが常に全力プレーで守備においてもさぼることは一切ないチームプレーヤーで、一方で積極的にドリブルも仕掛ける。一昨シーズンにすい星のごとく現れ、昨シーズンもプレミア初挑戦にしては十分なシーズンを送った。今シーズンは昨シーズン以上にウインガーのライバルが増えたため、手薄なRWBをプレシーズンでプレーしポリバレント性向上を目指している様子だ。今シーズンから監督に就任したイラオラのハイプレスサッカーには水が合うと思われ、実際にシーズン開幕から先発として起用された。本記事ではベンチ要因としたが、スタメン争いに十分食い込むことができる素質を持っていて、シーズンを通じて出場し続けられる可能性は十分にある。しかし開幕戦はミスの多さが目立ち、あまりいいとは言えなかった。


ST 21 キーファー・ムーア 31歳 ウェールズ代表

第2ポジション:なし 【ヘッダー】【ポストプレーヤー】
196cmの巨大なセンターフォワードで、ウェールズ代表のレギュラーストライカー。空中戦には強く、積極的に競り合いを仕掛ける完全なエアバトラーで相手の脅威となる。また、チームトップクラスの苦労人でEFL2-プレミアの全カテゴリーで得点を決めている選手で、昨シーズンに30歳でようやく初のプレミア出場を飾った。カーディフ時代の2シーズン半で25ゴールをマークし、そのシーズンの後半戦はボーンマスで、重要な場面でゴールを決め、その中でも昇格を決めたノッティンガム・フォレスト戦のゴールはチームの中で伝説級のゴールとなっており、スタジアムの壁にはその様子が描かれている(写真はその時のパフォーマンス)。その一方でプレミア昇格後は前半戦絶好調も、後半戦はボールロストが多くゴールも奪えない状態が続き批判が相次いだ。今シーズンのスタートも基礎技術の低さが露呈され得意のヘディングも不発で不要論が過熱している。どうやら古巣カーディフなどからオファーがあるようだが、真相はいかに。


リザーブ選手

GK 12 ダレン・ランドルフ 36歳 アイルランド代表

第2ポジション:なし 【ベテラン】【ムードメーカー】
大ベテラン36歳の第3GK。ベテランらしい安定感が特徴で、ピッチ内外で経験を活かしたコーチングやムードメイクに定評がある。チャールトンで2004-05シーズンにデビューし、ミドルズブラやウェストハムなどにも所属しまもなく20年目のシーズンを迎える長老が、今シーズンもチームGKそしてチーム全体にあらゆる形で貢献する。


RB 2 ライアン・フレデリクス 30歳 イングランド

第2ポジション:RWB 【スピードスター】【クロッサー】
昨夏の移籍市場でフリートランスファーで加入した右のスピーディーフルバック。攻守にわたって圧倒的なスピードを見せつけ、特に攻撃では深いゾーンまで駆け上がりクロスを上げる。プレミアの出場経験も十分で右の控えとして考えうる存在だが、如何せん怪我が多く彼がスカッドに含まれている時間は極めて短いように感じる。現在も負傷中で復帰が待たれる。


CB 23 ジェームズ・ヒル 21歳 U-21イングランド代表

第2ポジション:RB 【万能型】【有望株】
パワー・スピード・ボール扱い・ディフェンススキルのすべてを一定レベルで併せ持つイングランドの有望株。一昨シーズンの冬にプレミアとチャンピオンシップの数チームとの争奪戦を制しフリードウットから獲得した。昨シーズンは後半戦にハーツへローン移籍しいい活躍を見せ今シーズンから復帰し、開幕戦でプレミアデビューと波に乗る。


MF 26 ギャビン・キルケニー 23歳 アイルランド

第2ポジション:DM 【Box to Box】【生え抜き】
ボーンマスユースが生んだ生え抜きボックストゥボックス。ボール扱いにも自信があり、クック(前述)のように低いラインから相手をはがしてボールを前に運ぶプレーが持ち味。昨シーズンはストークとチャールトンへのローン移籍もけがの影響もあり計11試合の出場にとどまった。今シーズンはプレシーズン好調でチームに残留し、出場機会を伺う。


CF 11 エミリアーノ・マルコンデス 28歳 デンマーク

第2ポジション:AM 【万能型】【テクニシャン】
ブレントフォード時代に昇格を決める決勝ゴールを決めたセカンドトップ。2列目から飛び出し積極的にシュートを狙う攻撃的な姿勢とボールコントロール力を活かしたプレーが特徴で、チャンピオンシップクラスでは十分力を発揮する。昨シーズン後半はノアシェランにローン移籍し、8試合で3得点をマークした。


ユース選手

GK キャメロン・プレイン 21歳 イングランド
ネト負傷中にトップチームベンチに名を連ねていた期待のGK。

CB オーウェン・ビヴァン 19歳 ウェールズ
昨シーズンプレミアデビューを果たしたLBもこなす長身レフティー。

LB ベン・グリーンウッド 20歳 アイルランド
開幕戦もトップでベンチ入りをした強度の高いファイターLB。

LM ネイサン・モリア=ウェルシュ 21歳 ガイアナ代表
昨シーズンは4部で38試合に出場したガイアナ代表のMFユーティリティー。

LM ドミニク・サディ 19歳 イングランド
プレシーズンでトップチームに帯同したスピーディーな左利きサイドMF。

LW マイケル・ダコスタ=ゴンザレス 18歳 スペイン
スペイン国籍を持つ長身ウインガーで、異次元のドリブルが武器の神童。

ST ダニエル・アドゥ=アジェイ 18歳 イングランド
21-22シーズンにU-18スカッドでシーズン25得点を記録のゴールゲッター。

ST ジャマール・ロウ 29歳 ジャマイカ代表
元トップチームのレギュラークラスも厚い層で登録外、移籍濃厚か。

ローン移籍選手

GK ウィル・デニス 23歳 イングランド
→キルノーマック(SCO1部/1年間)

GK マーク・トラヴァーズ 23歳 アイルランド代表
→ストーク(ENG2部/1年間)

DM ベン・ウィンターバーン 18歳 イングランド
→トットン(ENG8部/1年間)

LW ロメイン・ファーヴル 25歳 フランス
→ロリアン(FRA1部/1年間)

LW ベイリン・ジョンソン 19歳 イングランド
→レッチェ(ITA1部/1年間・買取OP付き)


以上で選手名鑑完成となります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!




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