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心地

公園で待ち侘びていた恋人に会えた学生カップル、
時間の不自由さ故か、
とてつもなく永遠を感じている もしくは、
それとも口約束だけの永遠の泡がぷくぷく消えていくのを見届けているのかはわからないが、
もう私の年齢ともなれば、やはりとても現実的で、永遠をできる限り続けるような、作り手として生きたいと感じた。



ブランコで酔わなくて、キティちゃんのスリッパを履いて暮らす想像を、ディスクが破損するまで繰り返した。ディスクの端が、白い走り跡で汚れています。



「手を繋ぐとしたら、結婚する相手としかしない」と言ったら、狼狽えた声で「いいよ」と言いましたよね、あの時は。
電子機器の発達に乗っけた好奇心が、私の夢を膨らませたことを、よく覚えています。


本当は無糖の紅茶が飲みたかったけれど、在庫が無いようだから、糖分たっぷりの紅茶を飲んだ。
タバコとマッチするかどうかより、ストローで何かを飲みたくてたまらない時がある。
ストローで飲みたい という時は、幸福をできる限り摂取しようという気持ちのあらわれで、
贅沢なことに、涼しい風ですら背景にしたい、そのような下心が生まれた時である。


午前3時46分までの語り明かしは、
明日の会合への、委ねるような気持ちで、
私があまり得意でない甘味を普通の顔をして「美味しいです」と言い放てるように、そのために存在しているのだろう。
かと言って、寝ないで定時まで仕事をできるかと言ったら、それはとても微妙。きっと朝にウンザリして、舌打ちをしたくなる自分にも舌打ちと言った具合。


お客様から、お金をいただくというのは、
その人が我慢に我慢を重ね、それでもこちらを許してくださった時に限る。
企業の方針により、冷や汗をかきながら勧めた200円の食べ物を「じゃあいただこうかな」と言っていただけるというのは、そのお客様が前歯の裏を何度もなぞったであろう我慢の味を想像して、思わず涙が出そうになる。


改めて、私たちは、そのようなお客様にできる限りご自身を大事にしていただきたい、と強く願った。
願うだけではどうしようもないので、工場視察であったり、材料確認の想像を、とりあえずであったが行った。

利益というものは必要不可欠であるが、できるだけ現実味を帯びたくなかった。これだけはどうしても、商売の在り方と乖離するかもしれない。


遅刻したあなたに、「寝癖がかわいいね」と心から言えるこころを、心底信じています。

そのような夜でございました。

次起きた時には、気合を入れて弁当をこさえます。

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