夢日記21.2.20

お寺に家族でお参りに行った。境内の小さな仏壇がある部屋を抜けると、白い砂利の広い空間。その中央には茶色い長椅子がいくつかと、それらを覆う似たような色の屋根が足4本で立っていた。その空間の手前のところに、三つの巨大な顔の形ー金剛力士像の顔で、左は銅のような色、真ん中は金のような色、右は覚えてないーをした彫り物があった。それぞれに対して列がなっており、手を合わせてお願いしていた。僕は真ん中の顔の彫刻の前に来た。それでお祈りはせずに、深く息を吸ってはきながら、その顔を見つめた。すると吐き終わる最後、力が抜けたと同時に嫌な力が入ってきて、目の前の顔がニヤッと口を開きながら笑ったようにみえた。すると突然、どっかの大学教授で、個人営業の祈祷師をやってる40代のおじさんが僕を隣のスペースに引き連れた。『君は取り憑かれている』と言われ、『さっきの小さい部屋でお金を捧げれば僕が取り除いてあげるよ』と言ってきた。僕は取り憑かれたと思って怖かったので、言う通りにその部屋で正座をしながら、お金を捧げた。母親が隣で見守っていた。ここからはそのおじさんの視点。何か呪文みたいなものを唱えたと思ったら、急に仏壇の中に身体全体が入り込み、光の先に吸い込まれ、歩いていけるそれほど遠く無い距離に中央開きの扉が立っていたー実は1回吸い込まれるのをやり直しているんだけれどー。そこに歩いていき、扉に近づくと、僕が小さい頃の幼稚園に続く山道を歩いていたー僕が実際に行っていた幼稚園はそんな山の中になかったけどー。懐かしい坂を登ったところに、それはあった。最初は通り過ぎただけで、しばらく進むと山道は行き止まり。地面の断層の壁が視野に入る程度に広がっている、小さいな空き地みたいなところについた。折れた細かい木がところどころに落ちている。ここで数時間ぐらい過ごしたあと、おじさんは『これじゃあいけない』と思ったのか、引き返し、幼稚園まで戻って、ボランティアとして子どもたちを見守る係をする。校舎のグラウンドで遊んだ。入り口の校舎の手前は周りの木でとっても暗かった。すごいアスレチックで、首を曲げるほどの高さのある優遇があったのだけれど。そこでは遊ばず、光が全体に当たる校舎の裏側で遊んだ。実際はウンテイをする子どもを見守っているだけだったが。他の職員さんとはその時雑談をしたのか定かで無い。遊びの後、職員会議が開かれて、僕はそこにはいなかったけど、先生たちの会話の空気そのものになっていたので、どんな嫉みや嫉妬があるのかを感じていた。そのあと、あるクラスで子どもと一緒に座りながら、その担任の先生の話を聞いていた。ここまでで、一回夢から覚めたおじさんは、そのお寺のただ偉いだけの人に疑いの目を向けられ、追い出されようとしていた。おじさんはそのことはあまり気にせず、僕についた悪霊に頭を集中させていた。それをおじさんは『〇〇様』と連呼しながら怯えて唱えていた。それは黒く、体が繋がった三つの顔の化け物で目や口は白い穴。真ん中のやつだけは右と左のやつでグチャッと潰れているようだった。おじさんはそれを想像する世界に入っていき、もう一回夢の中に入った。でもそれは、僕の夢ではなくて、おじさん自身の体験だった。同じように扉の前に行くと、ある温泉旅館の廊下にいた。目の前にはカフェの名前とメニューが書いてある大看板があり、読めるくらいに文字ははっきりしていたー読めるというより全体を頭の写真で撮れるという感じだったので意味はわからない。背後は見てないけれど、京都の昔ながらの小綺麗なカフェにあるような、中くらいの木があったんだろう。おじさんは、ここには来たことがないような気がしていたけれど、その経験とかはあんまり関係がなくて、いまこの場所にいるだけで十分だった感じがしていた。それで廊下を歩いて出口に出て、鳥居に似ても似つかない漢字の円みたいな入り口をみた。その上に看板がついていて、そこで初めて温泉旅館だと分かった。その温泉旅館は周りは木に覆われ、これも山の中にあるようだった。

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