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新日本プロレス 2023/11/4 POWER STRUGGLE ~SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023~

◆はじめに

10.9両国以来のプロレス記事です。
両国から何があったかというと、ジュニアタッグリーグですね。

◆ジュニアタッグリーグ2023を振り返り

今回目立ったのはベテランの技でした。
TAKAみちのくの確かな技術と流れるようにロジカルな組み立て、KUSHIDAのクラシカルでねちっこく所々ヒールみたいな腕攻め、金丸・TJP・ロビーなども言うことなし。
こうしたベテラン達が若手や中堅たちをサポートしつつというタッグの定番の構造をさまざまな試合で楽しめました。

若手といえば、海外遠征から「一時凱旋」した藤田。この若さとキャリアでこのムーブ。期待したい若手です。
DOUKIはTAKAに喰われすぎた面があります。
もう新日初参戦から4年以上。
技やムーブの物珍しさ・目新しさで評価される時期は過ぎており、中堅として相手を活かして自分も魅せる試合をしていく必要があるはずです。
次のステップに期待。

デスペのワトのタッグについては、不仲から始まり試合を通して認め合っていくという古式ゆかしいエモストーリー。
こういうのデスペ好きだよなあ、っていう客観的な感想の方がつい前に出てしまいました。

◆SANADA・上村優也 vs 内藤哲也・辻陽太

ここからは、一部の試合につきコメントします。

一瞬の不意をついて辻が上村をピンフォール。
しかも丸め込みでなくジーンブラスターでのクリーンピン。
退場する上村をコーナー上から不敵な笑みで見下ろす辻。
同期の二人の現状を表すような構図です。
ワクワクしますね。
この辺りは辻がうまいのかなぁと思わせます。
辻贔屓だからでしょうか。


◆ジョン・モクスリー vs グレート-O-カーン

場外戦20カウントからの両者リングアウト、そこからモクスリー提案でエニウェアフォールマッチとして再開。
ありがちだけど盛り上がる演出です。
そこからの流血あり、髪切りありの大立ち回り。
満足度高い一戦でした。
ここ最近、話題性や戦績がやや落ち着いてしまっていたオーカーンが飛躍する足掛かりになりそうな試合でした。

オーカーンは、レスリングや総合格闘技の経験から来るリング上の技術力の他に、リング外のコメント力・発信力・セコンド力などなど、総合した社会人能力が高い人材だと思います。
一方で、そのことがプロレスにおいては何事もそつなくこなす、作り物感が強く見えるような印象です。
女児を救ったパンケーキ事件は勇敢で全人類の模範たる尊敬すべき行動でしたが、結果オーカーンが「できた御人」というイメージを決定付けてしまう面もあり、なかなかキャラクタ面で複雑なエピソードでした。
この試合をきっかけに、常識人たる行動とキャラ設定としての狂気の折り合いが付けられると、より良くなっていくのではと感じます。

◆SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023優勝決定戦 Catch 2/2 vs HOT

メインではないのでHOTの栄冠・お通夜モードもありえるかなと思いましたが、Catch 2/2の見事な連携(解説デスペおおはしゃぎ)で優勝。
Catch 2/2はTJPが首の負傷で本調子でない中、アキラが持ち前のスピードを活かして穴を埋めていた印象ですね。
納得の優勝だと思います。

SHOと金丸は、セルとバンプの名人組みたいな感じでよいタッグですね。
いい仕事しています。

◆IWGPジュニアヘビー級選手権 高橋ヒロム vs 石森太二

復帰した石森は白の装束。
技術も肉体も衰えず説得力抜群でしたが、ヒロムの防衛ロードは続きます。
ヒロムの試合はまぁ好きなんだけどV12を目指す流れが展開を固定させている印象は否めません。

そしてドームではデスペ。
デスペはもう少し後ろで構えていても良かった気がしますが、やはりドームは黄金カードを持ってきますね。

◆IWGP US(UK)ヘビー級選手権 ウィル・オスプレイ vs 海野翔太

前回のオスプレイ辻戦とは打って変わってじっくりとした立ち上がり。
場外戦も含めて互いに痛め付けあうような一戦でした。
終盤の畳み掛けなど、海野行けるか? と思った場面は多数あり。
海野にラフネックさも見えて、良い試合だったと思います。

試合後モクスリーがリングに上がってオスプレイと対峙するところで、フィンレーが乱入したところはオイオイ感ありましたが、ベルト破壊までやってくれたので面白い。


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