【社一】どうやって問題を解くか【演習】
やっと最後の科目までたどり着きました。
では今日の一問いきましょう。
後期高齢者医療は、高齢者の疾病又は負傷に関して必要な給付を行うものとしており、死亡に関しては給付を行わない。
平成29年 一般常識(社一) 問8 肢A
では論点思考!
後期高齢者医療…疾病は、負傷はどうだったかな?死亡については行うのか行わないのか…?
なんて現場では迷ってしまいそうですが、そうならないように、一瞬で正誤判断ができるように自分で論点を考え整理しておきましょう。
後期高齢者医療の給付とは?
といったところでいいでしょう。
そして答えは
高齢者医療確保法47条
後期高齢者医療は、高齢者の疾病、負傷又は死亡に関して必要な給付を行うものとする。
となりますが、「あれ?どうだったっけ?」と考え込んでしまうのは、健保や国保、労災なんかとごっちゃになってしまうからかもしれません。
そのあたりを趣旨に沿って整理しておくと、すっきりシンプルに押さえられるようになります。
例えば健保にはあるけど高齢者~にない給付があります。さて何でしょう?
正解は「出産に関する給付」ですね。
今のところ後期高齢者が妊娠・出産するなんてことはまずありえません。例外は存在するかもしれませんが、原則と言ってもいいくらい多数の人が75歳以上で出産する状況ではないため、制度として給付に位置付けるのは難しい状況ですよねw
そして「死亡」は法定任意給付、「傷病手当金」は任意給付として定められており、国保と共通する点ですね。これは「地域保険」という特性が関係しているのでしょう。
共通点や相違点から関連性を見出して整理していくと、本番で困ったときの道しるべとしても使えるので、キーワードで紐づけることも意識して学習を進めていきましょう。
今回で労基法から社一まで、一通りの試験科目について見てきたことになります。
やり方次第で一問、一肢の検討でもかなりの論点把握、対応力の強化ができることを少しでも実感していただけていれば幸いです。
今後は2020年度の過去問をベースに分析検討の記事をアップしていく予定ですので都度ご確認いただければ。
それでは今日はこの辺で。
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