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【厚生年金保険法】どうやって問題を解くか【演習】

少し時間が空いてしまい申し訳ありません。
今回は厚生年金保険法です。国民年金法との違いで気を付けるポイントはまずもって「保険法」であるというところですね。

ではでは今日の一問を。

厚生年金保険制度は、老齢、障害又は死亡によって国民生活の安定がそこなわれることを国民の共同連帯によって防止し、もって健全な国民生活の維持及び向上に寄与することを目的としている。
平成30年 厚生年金保険法 問7 肢D


今回も1条、目的条文からの出題です。今回は択一式ですね。

では論点思考です。


この問題では何が聞かれているでしょうか?

はい、「厚生年金保険法の目的はなにか?」ですね。


ではその問いに対する答えは?

直接的には「労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与すること」になります。

それでは今回のポイントです。

今回の問題文は、国民年金法の目的条文に入れ替えて出題する形になっています。
別の法律の条文を持ってきて出題するというのが社労士試験でのあるあるパターンです。


これ、〇×思考になっているとまんまと引っかけられたりするんですよね…
論点を考える、趣旨を意識するということを習慣化していれば誤りであるという判断はわりと簡単にできます。

そして目的条文をさらに深く理解するには、文章の構造にも意識を向けていくといいでしょう。


この法律は、労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い、労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与することを目的とする


という条文ですが

目的:労働者及びその遺族の生活の安定と福祉の向上に寄与すること


手段:労働者の老齢、障害又は死亡について保険給付を行い


という形に分解できます。

何が目的で、その目的を達成するための手段は何なのかということを理解できれば、どこを重点的に覚えるべきか、どう整理すればスッキリとラクに覚えられるかがわかってきます。

面倒でも頭をしっかり使うこと、丸暗記をせず工夫を凝らしていくことで、現場で使える活きた知識を身につけることができます。


そのあたりを意識して、もう一度問題に取り組んでみてください。きっと違うものが見えてくるはずです。

それでは今日はこの辺で。

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