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無料プレゼントやセールに踊らされていませんか?本当にお得かどうかを見極めるために必要な知識を身に着けよう。『無料より安いものもある』を読んだ感想と心に残った文章

無料も価格の一つである。そう考える人は少ないのではないでしょうか。スマホアプリのほとんどは無料でダウンロードできますが、結局は課金してしまったり、スーパーで試食したら何となく買わなきゃいけなく思ったりと、人間はお金に振り回されて行動しています。様々なお金に関する失敗例が紹介されていて、なぜそんな行動を取ってしまったのかを分かりやすく説明してくれるのがおもしろいです。最近のキャッシュレス決済も一見便利のように思えますが、実は我々からお金をさらに使わせるための技術だったんだという恐ろしいことも書いてあり、自分のお金を守るためには必要な一冊だと思います。いつもお金がない、貯金できないという方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。



心に残った言葉

・クレジットカードで支払うときの方が金払いがよいことが研究で示されている

・ただお金の画像を見ただけで、職場から物を盗ったり、うさんくさい人を雇ったり、金もうけのためにうそをついたりしやすくなるという。

・どんな決定もお金が絡んだとたんに複雑になる

・最新式の重爆撃機1機分の費用があれば、30以上の都市に近代的なレンガ作りの学校を一校ずつ建設できる

・お金が漠然としたかたちで表されると、同じ金額を具体的に表象するものが存在する場合に比べて、過小評価されがち

・相対性が絡むと、高額の買い物についてはすばやく、少額についてはゆっくり決定を下しがちだが、それはなぜかといえば、実際の金額ではなく、支出総額に対する割合で考えるから

・しあわせは、実際の幸福度というよりは、自分を他人とどう比べるかによって決まるように思われる。そんな比較は、健全でも有益でもない。

・出費の痛みの影響で、前払いなら出費が増え、後払いなら出費が減り、都度払いなら出費がさらに減る傾向にあるのだ。

・ギフトカードでの支払いに痛みを感じない理由は、現金を使うときとら、まったくちがう気分になるからだ。

・同じ価格の同じ品なのに、支払いの方法、簡単さ、そして支払いが引き起こす痛みによって、評価が大きく変わるのだ。

・生活の色々な場面で、過去の投資のせいで同じ道を歩みつづける必要はないということだ。

・ファイナンシャルプランナーの46%が退職金の積み立てをしていない。

・未来は現在ほど私たちを誘惑しない

・NBAのバスケットボール選手の60%が、引退後5年以内に金銭的に困窮する

・大金を稼いだり得たりすると、自制の難しさに拍車がかかる。

・お金はただの交換手段だと、肝に銘じよう

・お金とモノを比較するのをやめて、モノとモノを比較すれば、選択肢を新しい観点から捉えることができる。

・お金は恵みであり、災いでもある。

・お金に関する決定で、問題にすべきことは、機会費用と、購入物から得られる真の利益と、ほかのお金の使い道と比べて得られる真の喜びだ

・機会費用という視点から取引をとらえ、今これを買ったらなにを犠牲にすることになるかを、具体的に思い描こう。たとえば金額を時間に換算して、この代金を支払うために何時間分の賃金や何ヶ月分の給料が必要かを考える。

・セール品を見ても、前はいくらだったか、いくら値引きされたかと考えてはいけない。考えなくてはならないの、実際に支払うことになる金額だ。

・ある特定の「種類」のお金を頭のなかで「ボーナス」や「賞金」などの心の勘定に分類して散財しようとしている自分に気がついたら、しばし立ち止まって考え、それはただのお金、自分のお金だということを思い出そう。

・出費の痛みの問題を解決するには、「クレジットカードを使わない」のが一番なのかもしれない。

・出費の歴史から学ばない者は、あやまちを繰り返すのだ。

・価格が公正かどうかにとらわれず、自分にとってどれだけの価値があるかを考えよう

・無料も価格のうちだ。

・私たちが自制できないのは、(感情的な愛着がないために)未来を軽視するから、また現在の誘惑に打ち勝つだけの意思力がないからだ。

・未来の自分は、どこか別人のように思えるから、将来のために貯蓄することは、自分自身にというより、見知らぬ人にお金を分け与えているような気がすることがある。これに対抗するには、未来の自分を身近に感じられるようにするのも一つの手だ。

・未来は明確に、鮮明になればなるほど、今と関連づけやすい。また未来の自分に思いやりをもち、共感するから、未来の自分のためになる行動がとりやすい。

・具体的な日付として提示されるほうが、未来を軽視する傾向が薄れることがわかった。「20年後」の退職ではなく、「2037年10月18日」の退職に備えると考えた方が、お金を貯めやすい。

・子どもの名前を書いた封筒に現金を入れておくと、親の出費は減り、貯蓄が増えたのだ。

・お金に関する行動では、自分自身の傾向に気をつけるだけでなく、私たちに愚かな決定を下させようとさかんに誘惑してくる金融環境とも闘わなくてはならない。

・新しいツールのせいで、自分の長期的利益にかなう決定を下すことがますます難しくなっているのだ。

・最近の電子ウォレットは、出費の痛みを感じにくくして、出費を増やさせようとする。だが逆に、出費しているという意識を高めることができれば、出費の痛みは大きくなり、その結果出費が減り、貯蓄が増えるだろう

出費では「世間におくれをとってはいけない」いう社会的圧力にさらされる。だが貯蓄は目に見えないから、圧力を感じることもない。

・親に教育資金を積み立ててもらった子どもは生涯を通じて出来が良いことが、研究によって示されている

・ポートフォリオの運用成績が最もよい投資家は、投資ポートフォリオの存在をすっかり忘れている人たちだという。

・いうまでもなくアメリカでは低所得の仕事のほとんどが時間決めで支払われているが、そのことが長期の貯蓄不足の問題に拍車をかけている。

・私たちの唯一最大の敵は、外部要因ではない。私たち自身なのだ。私たちがそもそも愚かな価値判断をしなければ、これほど食い物にされることもないだろう。

・賢者は自分の愚かさをわきまえているが、愚者は財布を開けて愚かさを露呈する。

・ときどきは、これを買ったらどれだけの喜びや価値を得られるのかと自問しよう。

・お金は扱うのも考えるのも難しい、難解で抽象的な概念だ。

心に響いた文章はありましたか?もし一つでもあったら、読んでみてくださいね!

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