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【実験】フェーリング液の還元実験

連休もあと二日。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

今日は職場に出勤し、連休明けのための準備をしてきました。

もちろん人はまばら。

木曜日の一日の動きの確認、授業プリント準備などなどを行いました。

が、

今日の主目的は「有機化学実験の予備実験」です。

担任業務や部活動業務で、日々の授業準備すらままならないことが

この一か月ではっきりとしたので、

「授業準備も実験練習もできるときにやっておこう」

と思い立ち出社したのです。

今日行った実験は、

 ① フェーリング液の還元反応

 ② 銀鏡反応

 ③ ヨードホルム反応

 ④ サリチル酸メチル(湿布薬)の合成

の4つです。

先に結果をいうと、①のみうまくいき、あとはうまくいきませんでした(+_+)

やっぱ思い付きでやっても駄目ね~。ちゃんと濃度や分量を確認せねば。

ということで、今日はフェーリング液の還元のみのご報告です。

① フェーリング液の還元

準備したのは以下の通り。

フェーリング反応1

左から、2%グルコース水溶液、フェーリングA液、フェーリングB液です。

教科書ではグルコース溶液ではなくアセトアルデヒドを使っていたのですが、職場にアセトアルデヒドがなく、そのかわりにホルムアルデヒドがあったのですが、あまり気体を吸いたくないと思い使用を思いとどまり…。で、還元性のある水溶液~ということでグルコース水溶液を使うことにしました。

この実験、溶液さえあればあとは簡単でした。(実は初めてやる実験)

フェーリング反応2

A液とB液を等量混ぜます。そこに2%グルコース溶液を1mLいれます。するとこんな濃青色溶液になります。

そして、ターボライターで2分ほど加熱。すると試験管のガラス壁に若干銅がついているのが確認できました。

フェーリング反応3

さらに加熱し、加熱開始から4分(上の写真からさらに2分ということ)加熱すると、下の写真のように赤茶色の溶液に変化しました。

フェーリング反応4

もともとCu2+の青色溶液が、Cu+に還元されて、Cu2Oが生成したのが確認できました。思ったより簡単で、色の変化がはっきりわかる!

有機化学「アルデヒド」の時の演示実験に採用決定です(^-^


② 銀鏡反応

硝酸銀水溶液にアンモニア水を入れていきます。するとAg2Oの褐色沈殿が見られる・・・はずだったんですが、なぜか白色沈殿!?何が起こった?

アンモニアが古かった?いやそもそも銀の化合物で白色沈殿って?AgClしかなくない?ということで、断念。

③ ヨードホルム反応

固体のヨウ素を試験管にいれ、ヨウ化カリウム水溶液を入れて溶かそうと思ったのですが、これがなかなか溶けない!20分ほど試験管を振っていたんですが、なかなか溶けきれなかったので、このじてんであきらめました。我慢が・・・。いくつか実験手順を調べてみたところ、ヨウ素液(ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液)をつかってもできるみたいなので、次回はそれを試してみようと思います。

④ サリチル酸メチル(湿布薬)の合成。

二つもうまくいかなかったので、最後ぐらいは簡単で、かつ印象的な実験を!ということで、最後は「湿布薬を作って、あの香りを嗅いで終わるぞ!」と思い、実験を始めました・・・が、今思えばこれが一番アホ(^-^;

手順)サリチル酸を1 gと無水酢酸を4 mL、試験管に入れ、ここに濃硫酸を数滴加え、溶かしきる。溶かしきった後、この溶液をすべて冷水中に全量入れ、生じた白色沈殿をろ過して終了!

ね、手順は簡単でしょ。白色沈殿もできたし(^-^ 

さてさてにおいは?

・・・と思ったらにおいがしない!なんで??

え~、最後も失敗かぁ。

ま、こんな日もあるよね。

と思って、今日の実験を終了しました。


・・・化学を知っている人、④の実験手順中の私のミスに気づきましたか?

私は、今日の帰宅途中に振り返っている最中に気づきました。

サリチル酸メチルをつくりたかったのに、「無水酢酸を加えた!」。

これ、できたものはサリチル酸メチルではなく「アセチルサリチル酸(頭痛薬の成分)」!そりゃにおいはしないよね(^-^;

本来は「メタノール」を加えなきゃいけなかった…。

ま、予備実験だったから良しとしよう。


<今日の反省>

何事もしっかり計画を立てて行動を!

皆さんも、連休最後の一日、”計画的に”有意義にお過ごしくださいm(_ _)m

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