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【化学】面心立方格子、六方最密構造をビー玉で作ってみた

前回の「モールでα‐ヘリックスやβ‐シートを作ってみた」に引き続き、

また今回も工作シリーズです。

今回は「結晶格子」。

面心立方格子と六方最密構造です。


ここも、説明をしていて、なかなか理解しづらい単元でした。

六方最密構造のように原子を重ねていくと、面心立方格子になる。

・・・?

教科書の図説をみてもわかりづらいことこのうえなし!

だったらつくってみようと思い立ったわけです。

モルタロウ:ダイヤ

つくるもう一つのきっかけは、この写真。これは「moli-tarou」のダイヤモンドの模型(左)です。前任校にあったものは、これの一部に濃い青色がつけてあり、見る角度を変えると、面心立方構造にみえるという仕掛けがあり。これを参考に作ってみようと思い立ったのです。


材料は100均のビー玉と、ガラス用の接着剤。以上。

コスパはとてもいいです。

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まずはこのようなパーツをつくります。ただくっつけていくだけです。

ポイントは、二色だけで作ること。そして、色の配置は写真のようにすることです。

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まずは六方最密構造から。これは重ねるだけです。

最初に写真のように、六角形パーツに三角形パーツを一つだけのせます。

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そしてさらにその上に、六角形パーツを重ねる。

これで六方最密構造の完成。こっちは簡単です。

ではつぎ、面心立方構造です。

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最初の重ね方は六方最密構造と同じ。

これにさらに三角形パーツを重ねます。

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三角形パーツの向きをかえて重ねます。

そしてこの上に六角形パーツを重ねます。

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これで面心立方構造の完成です。

ただし、見る角度を変えます。ここがコツ!

45度傾けて、青いビー玉のみをみるのです。

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だいぶ見づらいですね・・・ (´・ω・`)

こう持って、青のビー玉だけをみてみると、面心立方構造に見えるのです。


この記事をいま見ている人は、きっとなんらかの形で高校化学に携わっている方だと思います。ぜひご自身で作って、見てみてください。

「あー!」と思うこと、間違いなしです。


あとは、これを使って生徒に説明をするだけ。

どのくらい伝わるか・・・どきどきです。

これ理解できるといいなぁ。

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