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【LoR】そのコンボの成功率、何%?

こんにちは。レジェンド・オブ・ルーンテラにハマってはや1年と数ヶ月、ケミカル犬と申します。

今は新シーズン直前ということもあり、まったり過ごされている方も多いのではないでしょうか?かく言う自分も、次々に発表される新カードを頭の中で組み合わせながら、デッキ構想を練っています。

さて、今日はそんなデッキ構築について、ある角度から記事を書いてみたいと思います。それは「確率の観点からデッキ構築を検証する」というものです。

※注意
以下、確率の話が出てきますが、筆者はあまり数字に強くないため、計算方法などが間違っていたらご指摘ください。


確率の観点からデッキ構築を検証するとは?

デッキ構築をする時にワクワクするのは「このコンボが決まったら最強!」という組み合わせを詰め込む瞬間です。例えば以下のような。

後に別のプレイヤーによって「戦地昇進破城槌」というマンガの必殺技のような呼び方が定着したこのコンボ。決まる確率は何%ぐらいだと思いますか?

ここでの「決まる確率」というのは、相手の妨害を受けるか否かは一旦置いて、「6~8R目にこの2枚が手札にある確率」とします。

真面目に計算しようとするととても大変なのですが、そうした計算を自動でやってくれるサイトを、先人達が作ってくれています。

このサイトを使って、いくつかシミュレーションしてみましょう。

例1)
デッキ40枚初期手札4枚
において、
戦地昇進3枚破城槌3枚
を積んでいる時、
全マリガンして探しに行くと、
6R目に両者が1枚以上手札にある確率は48%

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この48%をどう評価するかですが、ざっくりと「2試合に1試合は最速コンボができる」と見なすことができます。

ただ、実際のところ全マリガンして6Rのコンボを探しに行くことはないですし、【戦地昇進】3枚はちょっと多いです。最速6Rに着地する必要もありません。そこで条件を変えてみます。

例2)
デッキ40枚/初期手札4枚
において、
戦地昇進2枚
破城槌3枚
を積んでいる時、
マリガンで探さずにドローを進めると、
7R目に両者が1枚以上手札にある確率は29%
8R目に両者が1枚以上手札にある確率は33%

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この条件だと、ざっくり「3試合に1試合はコンボが出せる」ということが分かります。もしこのデッキが、このコンボに頼り切ったデッキだとすると、3試合に1試合しか決まらないので、めちゃくちゃ寂しいですよね

あえて「寂しい」という情緒的な表現にしたのですが、自分の場合はカードゲームをプレイしていて好きなカードが活躍した瞬間が楽しいです。なので、3試合に1回しか決まらないと寂しいですし、それで勝てないとストレスが凄いです

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[手札が地味でテンションが上がらない図]

また、シンプルに「3Rまでにユニットを置ける確率」といった確率を検証するのも実用的です。以下に例を記載します。

例3)
2コストユニット3枚/3コストユニット6枚(計9枚)
を積んでいる時、
全マリガンして探しに行くと、
3R目までにどちらか1枚以上が手札にある確率は96%
マリガンで探さずに進めると、
3R目までにどちらか1枚以上が手札にある確率は86%

まあ、めったなことでは事故らないということですね。ただし、「序盤のユニットは返してでも、キーカードを引きに行くぞ」などと盲目にマリガンしていると、14%=7試合に1試合は3R目までにユニットを置くことができません。対アグロなどは気をつける必要があります。

こんな風に、デッキを構築する時に「そのカードが何ラウンド目までに引けているか」を考えながら検討するのも、また違う楽しみがあります。


実際のデッキを検証してみよう!

ここからは実践編です。前回のブログで紹介した、影の刃レン採用型ヴィエゴデッキを例に見ていきます。

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まずは基本的なところ、チャンピオンの最速着地の確率。

ゼドヴィエゴ

【ゼド3枚】
全マリガンして探しに行くと、
3R目に1枚以上が手札にある確率は62%
マリガンで探さずに進めると、
3R目に1枚以上が手札にある確率は45%
【ヴィエゴ3枚】
全マリガンして探しに行くと、
5R目に1枚以上が手札にある確率は68%
マリガンで探さずに進めると、
5R目に1枚以上が手札にある確率は55%

こんな感じです。積極的にマリガンで探しに行くと、2試合に1回を超える確率で、最速着地ができます。「対面はいっつも最速アクシャンやな」と感じるのは、そもそも全マリで探している可能性があります。

さらに、このデッキのフィニッシャーである【ヴィエゴ】が引けない確率も見ていきましょう。

【ヴィエゴ3枚】
全マリガンして探しに行っても、
10R目までに1枚も引けない確率は18%(6試合に1回)
マリガンで探さずに進めると、
10R目までに1枚も引けない確率は26%(4試合に1回)

特定のマッチアップで【ヴィエゴ】を返す時などに、4試合に1回はヴィエゴが来ないのでは困りますね。そんな時のためにドローソースが必要になるわけです。

ちなみに【垣間見えた彼岸】3枚と【ヴィエゴ】3枚の両方が引けない確率は…。

【垣間見えた彼岸3枚】【ヴィエゴ3枚】
全マリガンして探しに行っても、
10R目までに両方1枚も引けない確率は3.2%(30試合に1回)
マリガンで探さずに進めると、
10R目までに両方1枚も引けない確率は6.9%(14試合に1回)

何十試合もするランク戦だと、こういう事態がしばしばあることが分かります。


俺のコンボは成功するのか?!

さて、このデッキの核は言うまでもなく【影の刃 レン】なので、そのレンさんを使ったこだわりのコンボが搭載されています。それがこちら!

レンさん

攻撃力4のクイックアタックを活かして、【響掌】で相手の重要なユニットを処理するムーブです。え?地味だって?地味なのが良いんじゃないですか!

このコンボの強いところは、環境の覇者【シヴィア】を取れることです。仮に【双の行】を持っていたとしても、【響掌】から生成された【共鳴撃】を重ねれば取れます。ゼドだと攻撃力が1足りないんですよね。

そんな【影の刃 レン】3枚と【響掌】3枚が4R目に揃っている確率は…

【影の刃 レン3枚】【響掌3枚】
を積んでいる時、
全マリガンして探しに行くと、
4R目に両者が1枚以上手札にある確率は39%

→対面が4R目に3積みのシヴィアを出してくる確率は65%

アカンやないか!!!!!

そうなのです。対面は3試合に2回はシヴィアを最速着地してくるのに、こちらは5試合に2回しか光を切り裂く一筋の影コンボを繰り出すことができません。レンさんはクビです。

…と、理屈で考えるとそう判断してしまうのですが、いいじゃないですか。殴らせとけばいいんですよ、シヴィアなんか。こっちも殴って影の悪鬼を生成してヴィエゴのレベルアップを狙いますから!!

重要なのは、シヴィアとマッチしたからと言って【影の刃 レン】+【響掌】のコンボに固執しすぎないことです。揃えば御の字、揃わない時の立ち回りも想定しておくのです。一回コンボ狙いで全マリした結果、ユニットが出せずにアクシャンと狩人にボコボコにされた反省を活かすのです…。

ちなみに、【響掌】はこのデッキだと使い勝手がとても良いです。レンの代わりにゼドに使っても良いですし、【消えゆく偶像】から召喚される【魂の贄】にチャレンジャーを付けて、他のアタッカーで横を抜くこともできます。攻撃力3以上のユニットを引っ張って、【ヴィエゴ】や【繁茂するオロチカズラ】のフィアサムを通す動きも強いです。

みんな!【響掌】をリー・シンから解放しよう!

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[響掌はいいぞ]


ああフィーリングのままでどこまで届くだろう

そんなわけで確率の観点からデッキをどう作るか、という話をしてきました。正直なところ、自分でもよく分かっていません。

ある時、一人のフォロイーさんが「大体のデッキ構築の話ってフィーリングが多くて、確率の話とか全然出てこないよね」と言っていたのを盗み見して、この記事を書きました。

自分はその言葉を見て、漠然と「3枚×3枚のコンボに頼ったデッキはキツい」と思っていた肌感を検証したくなったのでした。

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[ラリエット・ローズが来ないと萎えるデッキ]

そうして色々計算した結果、ざっくり「好きなカードが9枚くらい入ってるとアツい」という構築指針を立てました(ここまで読んだ人に謝れ)。みなさんも、自分のデッキのコンボ成功確率を計算してみてはどうでしょうか!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!