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化学工学

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2021年4月の記事一覧

DWSIM: Specification Block、Controller Block(操作シンボルの説明その5)

DWSIM: Specification Block、Controller Block(操作シンボルの説明その5)

以下の記事で、塩素製造プロセスの反応工程を例にして転化率反応器の説明を整理しました。

供給ガスは、2種類で、供給ガス間のバランスは、量論式と過剰率で関係付けられました。製造量を変更した時には、供給ガス両方の修正が必要となります。

このような時に、製造量に応じた探索作業を実施するときに毎回値を計算して入力しなおすのは手間であるので自動計算する方法の紹介をします。

DWSIM:v6.4.8(執筆

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DWSIM:転化率反応器(操作シンボルの説明その4)

DWSIM:転化率反応器(操作シンボルの説明その4)

塩素製造プロセスの反応工程を例にして、転化率反応器の利用方法について整理します。

DWSIM:v6.4.8(執筆時)

DWSIMの紹介は以下になります。

プロセス条件ディーコン法での塩素製造を検討します。乾燥した塩化水素ガスと空気を触媒層に流通させて反応させことを考えます。量論式は以下の通りです。

4HCl + O2 -> 2H2O + 2C;2

塩素の目標製造量を1,000kg/hrと

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DWSIM:蒸留塔計算、エタノール濃縮-供給段の影響

DWSIM:蒸留塔計算、エタノール濃縮-供給段の影響

DWSIMでのエタノール濃縮プロセスについて供給段の影響についてのCase Studyを整理してみました。

DWSIM v6.4.7(執筆時)

以前に整理したエタノール濃縮の検討内容は、以下になります。

DWSIMの紹介は、以下になります。

プロセス状況を整理5%エタノール水を70%upまで濃縮することを以前に検討してみた。

蒸留塔のプロセス構成としては、22段(コンデンサー、リボイラー

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DWSIM:PH図の書き方(ヒートポンプの補足)

DWSIM:PH図の書き方(ヒートポンプの補足)

DWSIMでのPH図の書きかを説明します。PH図は、X軸に比エンタルピー(orモルエンタルピー)、Y軸に圧力をプロットしたものです。

以前に書いたヒートポンプの話で登場した図です。冷凍サイクルなどの検討をするときには、TS図よりもPH図のが、直接、エンタルピーをもとめれるので一般的には利用されると参考文献にあります。

DWSIM v6.4.7(執筆時)

以下は、DWSIMの紹介です。

以前

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