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【藤井風】さよなら。そして新たなステージへ

「アップデートしよう」
藤井風は、常々そう言う。

そう語ったずっずさんの言葉から、私は改めて思い知らされた。
私たちはもう、変わる時が来たのだ。

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ここ最近、藤井風の海外を意識した言動が目立つようになった。
今までも藤井風は、動画やSNS(主にインスタ)で英語での発信を積極的に行なっていたが、海外ファン増加に伴い、以前にも増してそれが加速していることは明白だった。

海外ファンkazetarianへの反応や言及、Twitterでの英語ツイートの多さなどからもそれがよくわかる。さらに、海外在住者に向けてアリーナツアー「LOVE ALL ARENA TOUR」のチケット販売をスタートするなど、海外寄りとも見える発信はとどまることを知らない。

当然だと思う。
藤井風は初めから海外を視野に入れていたし、海外での活躍を支える海外ファンを大事にするのは当然だろう。

その一方で、日本ファンが海外ファンに対してモヤモヤするのもわかる。

藤井風はファンに優劣をつけるような人じゃないことは百も承知だけど、ここ数ヶ月の海外推しを見ていると、好きだからこそ落ち込んだり、傷つくよね。

それと同時に、私たちも変わっていかなきゃいけないタイミングが来たのだと痛感している。

藤井風のファンは、今や国内のみにとどまらず、海外ファンも大勢いる。
日本ファン中心に盛り上がっていた風界隈は、今やその枠を超えて、より大きな広がりになった。以前であれば、ライブ鑑賞もグッズ購入も、日本在住の藤井風ファンしか味わえない特権だった。


それが今、少しずつ変わろうとしてきている。

私は数年間、海外で暮らしていた。海外に住んでる時は、日本開催のライブに行くことは最初から諦めていた。大好きなアーティストがいても、ライブに応募するチャンスすらもらえなかった。

だから、今回の海外ファンへのライブチケット販売は、今までライブに行きたくても行けなかった海外勢にとっては、泣くほど嬉しいことだろうと思う。

ライブの例ひとつとっても、日本在住の藤井風ファンは、これまで海外ファンが味わえないような幸せをたくさん受け取ってきた。


今度はその幸せを、海外ファンとシェアする時が来たのではないか。



今回のアリーナツアーは、海外ファンは抽選ではなく販売で、全公演に申し込むことができる。
それは不公正かもしれない。
海外ファンだけ優遇してるじゃん、って思うかもしれない。
納得できない人もたくさんいると思う。

それでも、それが今のチーム風の意向なのだ。

それは決して日本ファンを軽んじてるとか、日本ファンが大事じゃないとかではない。海外ファンにもっと藤井風を知ってほしいし、今まで藤井風のライブに応募するチャンスすらなかった人にもライブを見に来てほしい、という思いがあるんだと思う。

だったら私たちは、それを受け入れていくしかないんじゃないか。
「藤井風のライブに行く」という幸せを、国内を超えて、より多くの人とシェアする段階にきたのではないか。

私はふと、これを思い出した。

ここ1年で、藤井風を取り巻く環境は確実に変わった。

私たちファンも、変わる時が来たのだ。
今までとさよならして、アップデートする時が。


まあ、ぶっちゃけ、そんな簡単に割り切れないことの方が多いけどさw

海外ファンは藤井風から「いいね」をもらえて、海外ファン発信のファンネーム「kazetarian」を気に入ってもらえて。それを見て「海外勢いいな。羨ましいな」って思うのは当然でしょ。今まで藤井風をデビュー当時から支えてきたのは日本ファンだし。
私だって、藤井風から「いいね」ほしいし。(もらったことないけど🥲)

でも日本ファンだって、別に海外ファンを敵対視してるわけじゃない。
そこにあるのは、「さみしい」「日本ファン、風民のことも忘れないでほしい」っていうすごく純粋な気持ちだと思うんだよね。

ファンそれぞれ色んな思いはあるけど、「藤井風が大好き」って気持ちだけはみんな一緒。

そもそも私たちは、何も失っていない。

ファンネームや「いいね」をめぐるマウントも本当にくだらないし、それで風民が傷つく必要は一切ない。kazetarianが風民よりも上だとか、海外ファンだけが藤井風公認だとか、風民が軽んじられてるとか、そんなことは一切ない。

だけど人間だから、モヤモヤしたり、嫉妬しちゃう時だってある。
それでも、ずっと泣いてるのは辛い。

変わっていくことは少しさみしいけど、いつかこの日さえも懐かしんで、全てを笑って、愛せる時がくると信じて。

もがきながら、泣きながら。
どうにかして明るい方へ行けるように。
少しずつでもいいから、進んでいけたらいいな。