ちぇる

ツインの相手とのリアルストーリーを綴っています。

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最近の記事

【episode18】私のことを大事に想ってくれる人は誰?

少年彼氏、少年元彼は、彼が18歳の時に出会って23歳で別れてから、27歳になっていた。もう少年ではない。東京での転職活動では、大手企業ばかりを受けるらしい。アメリカの大学卒なので、海外勤務でも構わないと言っていた。 少年元彼は、お付き合いを始めた時もそれ以降も、かなり押せ押せの人だ。無邪気な営業マンのような、断られてからが腕の見せどころ、と思っているようだった。そんな少年元彼が、転職活動の面接の度に東京にやってきて、私の部屋に泊まれば、彼のペースで進んでいく。 当時の私は

    • 【episode17】明治神宮への初詣と三度目のトライ

      レモン君と別れた後は仕事に邁進した。 というより、せざるを得ない状況だった。念願のファッション業界への転職で正社員のPRアシスタントになったものの、その会社もまたブラック企業、しかも家族経営の会社だった。 会長がパパで、社長がママ、私の上司のマネージャーが娘。兄は親会社の専務、弟は別の子会社の部長というポジションだった。 たとえブラックな働き方であったとしても、仕事の内容的には業界に関われるだけで新鮮で楽しかったし、同僚もいい人たちばかりで助け合っていた。私がPRしたものが

      • 【episode16】彼氏という相手と共有したかったこと、嫌だったこと

        クリスマスもお正月もレモン君と一緒に過ごし、お付き合いは順調だった。 安定している、いつも同じであることに価値を感じる人で、新しいことを好む私との違いを楽しんでいた。 付き合い始めて2ヶ月が経った頃、私は前から決めていたアメリカへの旅に出かけた。新しい仕事が始まる前に、帰国以来のLAの友達や元同僚に会ってリフレッシュするための一人旅だ。 1週間くらいだったか、5日間くらいだったか、女友達の家に泊まったり、ホテルに泊まったりした。その間、レモン君はマメに連絡をくれるのだけど

        • 【episode15】新しい彼氏と新しい仕事へ

          その頃私は、仕事で大学とNPO法人が関わる 大きなカンファレンスの責任者になっていた。 なぜだか学生時代からリーダー的なポジションや 責任ある立場になることが多く 前に出ることにはかなり抵抗があって 目立ちたくない気持ちが強かったのに なぜなのか不思議だった。 選ばれることも多かったけれど 誰もやりたがらないことを敏感に察知して その空気感がイヤで、結果的に引き受けてしまい 自分を追い込むことになっていた。 そのカンファレンス前後は、ブラック企業並みに働き、家にも仕事を

        【episode18】私のことを大事に想ってくれる人は誰?

          【episode14】中学生日記のような日々

          出会った日から8年が経った30歳で 初めてツイン君の家に泊まった。 それなのに、手をつないで眠っただけってどうなの? そんなに私に魅力がないってこと? 思い悩んだ私は、私たち二人を知っている 親友ちゃんと、大学時代の私の元カレに相談した。 今思えば、相談されたほうも 訳がわからなかったはずだ。 普通の恋愛相談だったら 「彼女がいるから、結局彼女のことが気になったんじゃない?」 「駆け引きしてるんじゃないの? こっちの好きな気持ち知ってて誘っておいて ずるくない?」 となる

          【episode14】中学生日記のような日々

          【episode13】初めてツインレイの家で眠った日

          ランナーのようにツイン君が逃げ帰った後も、私たちは時々2人でお出かけしていた。 映画やショッピング、ご飯へ行ったり、スポーツ観戦に誘われたり。 どういうつもりなんだろう?と思いながらも、ツイン君には彼女がいて私は親友ポジションであっても、会えるだけで嬉しかった。 仕事の方は、日本に帰国してから一生懸命取り組んではいたけれど、これから先もずっと同じ業界で働くイメージが持てなくなっていた。 もっと夢中になれることがあるんじゃないか? アメリカでも見つけられなかったけれど、それを

          【episode13】初めてツインレイの家で眠った日

          【episode12】横浜へのドライブ

          東京での生活がスタートして、仕事もなんとか決まったけれど、その間の 私の恋愛模様は揺れていた。 ツイン君への想いは持ち続けながらも 前を向かなきゃと思っていたし アメリカ時代からの知り合い数人とお出かけしたり、食事に行ったり、いい雰囲気にはなるのだけど、なかなかうまくいかない。 男性が私から離れていく、そんな感じだった。 一人とお付き合いがスタートして、半年ほど付き合ったけれど、あまり会わなかったり、連絡が取れなくなって自然消滅で終わった。 なのに、ほとんどダメージを受け

          【episode12】横浜へのドライブ

          【episode11】東京での前途多難な一人暮らしスタート

          日本に帰国してからほどなく、私は30歳になった。 ここからは、ツインストーリーseason2のはじまり。 当時は、海外から連れて帰ってきた猫の 空港での検疫期間が2週間だったので その間に九州の実家に帰ったり 引越を終わらせようと思っていた。 東京での初めての一人暮らしは ペット可のマンションを契約して 新築で入居日が直前まで決められない状態だった。 アメリカからの大量の荷物は、アメリカの友人の引越会社に融通をきかせてもらい倉庫に預かってもらっていたが、「倉庫留めする女性

          【episode11】東京での前途多難な一人暮らしスタート

          【episode10】ごめんの意味と本帰国

          アメリカに戻る前に、ツイン君に会った。 空港へのリムジンバス乗り場だったか 池袋か新宿だったか 賑やかな街の中を歩きながら話した。 「ごめん・・・」 ただ、それだけ。 絞り出すように彼は言った。 「まあ、そうだよね。どうしようもない状況だもんね。」 「こっちの状況もあるんだけど、一番大きいのは、少年彼氏のことがどうしても浮かんでくるんだよ。」 「え・・・?少年彼氏?もう別れて随分経ってるんだけど・・・」 「アメリカに行った時、直接見ちゃったからさ。 」 (えーー

          【episode10】ごめんの意味と本帰国

          【episode9】言葉にできない不思議な感覚を言葉にしようとした二度目のトライ

          彼女ができた。 ツイン君にそう言われてしまっては どうすることもできなかった。 しかも、私にはLAでの学校生活が残り1年あって 学校を修了したら、取得が結構難しいと言われていた プラクティカルトレーニングビザを取得できるのだから そのままアメリカで1年働くつもりでいた。 さらに、小さい頃からコンプレックスだった歯列矯正を 当時の私には大金をかけてアメリカで始めていた。 俺も同じように思ってたってどういうこと? 付き合えれば良かったってどういう意味? ????? 当時の

          【episode9】言葉にできない不思議な感覚を言葉にしようとした二度目のトライ

          【episode8】ツインレイへの特別な感情に気づいた時

          私がアメリカ西海岸に住んでいた20代の6年の間 最初の1年目にツイン君が遊びにやってきた時に 私たちは最初のすれ違いを起こしている。 6年の間、私は年に一度、日本に帰国していた。 九州の実家には帰らず、東京の友達の家に泊めてもらい、当初は、同じ血液型で集まろう的に ツイン君と親友ちゃんと私の3人で会っていた。 ツイン君と親友ちゃんが飲みの席で手をつないでいた。という噂を、大学時代に聞いたことがあり 私はその噂をピュアに信じ込んでいて 彼らの邪魔をしないように振る舞っていた

          【episode8】ツインレイへの特別な感情に気づいた時

          【episode7】別れは自分を守るため

          アラスカへ旅行に行った翌年 少年彼氏のやりたい放題っぷりは加速していった。 彼は23歳、私は27歳になっていた。 ゲート付きのコンドミニアムに一緒に住み始めてから 「大学での寮生活を体験してみたい」という理由で しばらく出て行った後 「寮のシャワーの水が冷たい」と言って戻ってきた。 その後、コンドミニアムのオーナーから 部屋を売りたいので更新はできない、と通達されてしまった。 さて、住むところどうしよう・・・という時に 少年彼氏は「友達とルームシェアをしてみたい」と言い出

          【episode7】別れは自分を守るため

          【episode6】アラスカへの旅と伏線回収と

          同時多発テロの後、アメリカの様子は一変した。 次に狙われるのはLAだ、とか もう日本には帰れないんじゃないか? 帰国したら戻ってこれないんじゃないか?などの憶測も含めて 空港でのセキュリティチェックが 現状のように細かく厳しくなったのはこの事件以降のこと。 テロの実行犯達が学生ビザでアメリカに滞在していたため 留学生に対するビザの発行が厳しくなったのもこの事件以降のことだ。 日本からのビジネス出張も中止になったり 駐在している人たちも危機感をもっていたように思う。 私と少

          【episode6】アラスカへの旅と伏線回収と

          【episode5】若い二人の冒険の始まり in LA

          アメリカへ再度渡った私は 少年彼氏とルームメート(韓国人男性)の住む家に転がり込んだ。 その後、ルームメートはCollegeを卒業して 韓国へ帰国することになったため ほどなく私たち二人の同棲生活がスタート。 数ヵ月間は、カリフォルニアの田舎町から 私の専門学校のあるロサンゼルス(以下:LA)まで 週2、3回往復4時間のフリーウェイの運転を 少年彼氏の車を借りて通わせてもらった。 その車がマニュアル車で、THE・アメリカ車だったので、アジア人の子どものような私がその大きな車

          【episode5】若い二人の冒険の始まり in LA

          25年ぶりの空間共有実現

          2024GWの感情を残しておきたいので、現在進行形で。 日々めまぐるしく感情は変化しながら 現実的な状況は少しづつ変化しているような日々。 (現状、ツイン段階でいう再会後の統合期に入ったと感じているけれど、彼にはツイン概念を話していない状態) 気がつけばこの記事の状況から25年が経ってしまっていた。 (時間がかかりすぎなのは百も承知です….) そんな中、記事内にあるアーティストの4年ぶりのライブ開催。 25年経ってもバンド活動してくれていることが奇跡だし、 コロナ期間もあ

          25年ぶりの空間共有実現

          【episode4】ブラック企業への就職と退職と再渡米。

          帰国して、大学時代の地域で友人たちと過ごしてから 一旦九州の実家に戻った私は、福岡での就職が決まった。 少年彼氏はカリフォルニアの田舎町でCollegeへ進み、 その後、Universityへ編入する予定だったため、 「超」のつく遠距離恋愛がスタートした。 携帯電話はPHSの時代。 国際電話はプリペイドカードか 国際電話専用の公衆電話だけが相手と話す手段だった。 LINEやZoomを使って無料でビデオ通話ができる 今の時代には想像もつかないけれど 相手と話すためにはかな

          【episode4】ブラック企業への就職と退職と再渡米。