見出し画像

冷静になって…

ちょっと冷静に考えてみようよ。
いくつかの想定外の事が起こって
軽くパニックになってからの朝のスタート。

いや、想定外は今に始まった事じゃない。
2月末からの学校休校もそうだし
そもそも生まれた時から想定外のオンパレードだ。

でも、いちいちそれに反応してしまい
すぐに順応できない所が
自分でも歯がゆい。
発達凸凹の特徴でもあるけれど。

頭では、わかっている。
仕方ないよね。そういうもんだよね。
みんなそうだよ。
それが私には難しい。

私は自由人で、
たぶんある時から
普通には生きられないと自覚した。
でも、普通にしなくてはいけない事もあるし
出来ないなりにやっている。

娘は、自由人ではない気がする。
人に合わせて疲れて普通の事が出来なくなっている。元々娘も発達凸凹があるから
普通に出来ない事はある。
それはみんなある。
でも卒業式に出られないのが
私には理解できない。

卒業式。
卒業式は普通に出席するものだ。
特に難しい事はないし
完璧にやる必要もない。
しかも昨日わざわざ学校に出向き
うちの娘だけ練習させてもらった。
不安が強いので、練習した方が安心かなと
先生が忙しい中時間を作ってくださった。

娘も3回練習して
これくらいなら出来る!と
昨日は張り切っていた。

それが朝になって
出来ないかも…やりたくない。
行きたくない。
そう変わった。
「なぁにぃ??💢」である。

そこでもう私のテンションは下がり…。
なんとかなだめても、提案しても
無駄だった。


実は12年前、上の娘も卒業式を嫌がり
前日まで行かないと言っていた。
それが当日先生の説得のもと
なんとか式だけは出れた。
その式に私は下の娘を抱いて出席していて
なんとか卒業式は出られたと
安心して泣けてきた。よくがんばったね、と。
下の娘は、赤ちゃんの頃は卒業式に
連れて行けたけれど
今は自分の意志があるから
断固拒否だ。

昨日まで行くと言っていたから
まさかと思い、私はすぐに気持ちが
整理できなかった。
最後くらい気持ち良く、穏やかに
送り出したかったけれど
もう感情的になり、
好きなように、すればっ!とか
お母さんは式に出て欲しいとだけ
伝えるのが精一杯だった。

後は先生にお任せしよう。
あの子には力があると信じよう!と
そう、切り替えた。

学校には行ったけれど
卒業式に出れるかは
わからない状態だった。

体育館に着き、わりと前の方に座れた。
ここならバッチリ見えるし、動画も撮れる。
担任の先生が入場してきたので
録画を始めた…けどやっぱりいなかった。

みんな嬉しそうに
我が子を撮影している。
そりゃそうだ。晴れ舞台だもの。
私はいたたまれなくなり
その場を後にした。

夫は置き去り。
こんな時夫の事なんて考えられない。
夫はよくも悪くも、あまり人に興味ないし
人を羨ましいと思うことも、ない。
あまり感情がない。
たぶん怒りしか感情がない。
しかも自分に、直接ふりかかる事だけ。

結局
卒業式を体育館二階奥から
見学する事になった。
娘ともう1人と、先生と私。

後で卒業式に出られなかった人だけで
卒業式を、もう一度別室で
してくださると聞いた。

それは申し訳なさ過ぎる。有り難いけど
申し訳なさ過ぎる…。

だって普通に出れば良いじゃん。
昨日の練習はなんだったの?
先生だって忙しいんだよ?
この後まだ先生に迷惑かけるの?

そんな気持ちをグッと押し殺した。

それ以上に
まただ。

また、私普通に出来ない。
普通のお母さんになれない。
普通のお母さんがしていることも
させてもらえない。

すごく孤独だった。
すごく疎外感。

卒業式の
体育館の中の人たち。

体育館の二階の外の私たち。

そこには
とても、高い壁があった。

卒業式に出られなかった3人の為の
第2の卒業式。

とても有り難いかった。
気持ちが嬉しかった。

先生たちが
とても忙しい事を知っているから
それ以上に
心苦しかった。

私には人の気持ちを読むことはできない。
(仕事では、読む事ができる)
たぶん、思い込みも多い。

いつも迷惑を掛けてるような
嫌がられてるような

笑顔だけど本当は
面倒だと思われてるのかな?とか
考えてしまう。

特に何もない時は、そうでもないけど
何か想定外の事をしてもらった時等は
特に引け目を感じてしまう。

心底本当に
迷惑かけるしか出来ない人間だなと
思ってしまう。

だから
あの人は拒否してなかったかも
しれないけれど。

私には、そう見えてしまった。
「こっちは忙しいんだから、早くしてくれよ。」
そう言われてる感じがした。
そうすると何も言えなくなるし
もう冷静に考えられなくなる。

たぶん
すんなり卒業式が終わり
みんなと一緒に写真撮ったり
話したり、そうしていたら
別にフラットな状態で
あの人に、手紙を渡して
普通に話せたかも。

前提に
私は普通に出来ない
私は迷惑かける

それが、あるから
そういう現実があらわれるのかな。
そう見える現実が。

少し冷静に振り返ると
絶望する事もないのかな…。

嫌われてはいないのかな…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?