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tajifusen
読書記録 らんたん
明治から大正、昭和へと変わりゆく時代の中で、個性豊かな様々な女性たちの生き様が史実と絡み合って押し寄せてくる大河ストーリー。歴史上の有名人も重要な役どころで登場し、読んでいて楽しかったです。
何より主人公の2人みちさんとゆりさんのシスターフッドの絆とギブとシェアの精神が魅力的で、彼女たちを助けたい人々がたくさん出てくるのも頷けます。周りを巻き込むエネルギーと行動力、こちらも読んでいて応援したくなりました。私学の女子大、短大の設立当初の理念を伺い知ることができました。
「あら、いいことはなんでもシェアしなければなりません。(中略)、、そうです、光はシェアしなければ。光を独り占めしていては世界は暗いままですわ」
「男の人の顔色をうかがって、自尊心を無くしてビクビク振る舞うのは良くありませんよ。神様のもとでは女も男もみんな平等なのだから。堂々としていらっしゃい」
「え!?女性と男性が平等??」ゆりは目をパチクリさせた。
勉強ができようが性格が良かろうが、女は男に疎まれたらおしまいだと教え込まれて生きてきたのだ。
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