詩 渋谷

月に一度夜の渋谷に用がある。
千代田線に揺られて明治神宮前を目指す。
そこから歩いて渋谷に向かう。
若者が多くて自分も若返っていく。
ならいいのだが、精神だけが幼くて参ってしまう東京の夜。
用事が済んだら急いで帰る。
本当はガスパニックで滅茶苦茶に踊り狂いたいのだが。
今の私にはそれは無理。
終電に間に合うように乗換案内を手元の機械で調べられる世の中。
便利だけど無茶しなくなった４０の夏の日。