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シェフの7日間日記 5日目 ポンテボッカ7周年 漂流から航海へ

ボナセーラシェフです。2020年4月14日ポンテボッカ 7回目の誕生日。まさかこんな時が迎えられるなんて、露ほども思わなかった7年前。

ポンテボッカ は、オープン前に暗礁に乗り上げてしまっていました。そんな窮地に、帆を張り、暗礁から外海へ押し出してくれたのは優秀なスタッフ達です。羅針盤も読めず舵も取れない、料理しかできないシェフを支え続けてくれました。いつ沈没するだろう、なんて思っている船長の側にいることはとてもストレスだったに違いありません。

当初の予定通り、スタッフ達はそれぞれ独立していきました。その後も仲間に手伝ってもらいながら細々とポンテボッカ 号は大海を漂ってきました。

一人で切り盛りするようになった今も、羅針盤は読めないし舵も取れるようになったとは言えません。ただ、このむちゃくちゃ広くて先の見えない大海を進むことが、怖くなくなったような気がします。それは、通ってくれるお客様や応援してくれている友人たち、家族の大きな大きな力を感じるからです。

たぶんポセイドンにも守られているのだとおもいます。

折しも世界は大嵐。今まで経験したことのない世界がやってきました。正直いつまで航海できるかわかりません。来月かもしれないし、再来月かもしれません。でも、沈没ではなく、自分の意思で船を降りる。そんなことを考えています。

とはいえ、もっともっと考えていることは、もちろん、しがみついてでも航海し続けることです。嵐から身を守り耐えて、晴天を待つことです。そのためにやれることはなんでもやりましょう。そうしましょう。

あまり楽しくない日記になっちゃったかもしれませぬ。。。ぬぅ。でも、この7年間はとても貴重で、皆さんの愛をたくさん感じることができました。ほんとにね、皆さんに比べたらシェフなんて何もしてないくらいです。。

8年目のポンテボッカ 号も引き続きご愛顧くださいますように。いい風が吹いてくるのを一緒に待っていましょう。

今宵はこの辺で。7周年のお祝いをしてくれたみなさんに、シェフから大きな大きなハグを。