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猫、気象予報士

我が家の猫は、おそらく気象予報士か、清少納言である。

春はあけぼの。やうやうトイレ行きゆく。
夏は夜。布団の部屋(=物置)はさらなり。
秋はかまくら。家族との距離いと遠くなりたる。
冬はストーブ。あたたかすぎるはいふべきにもあらず。

それを地で行く猫が、こちら。

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我が家の猫、名をゆずちゃ。
ゆずちゃはとにかくあたたかいところが大好きで、人肌がとれるところがいいぜ!でも暑くなってきたら出るぜ!というスタイルであった。この暑くなってきたら出るぜ!が重要で、ゆずちゃでさえも人肌を避ける気温……というのがとても重要な指標となるのだ。なんだか今日は暑い……?う~んストーブが効きすぎてるだけ?と思ってしまう時でも、ゆずちゃが居ればその心配はない。

ゆずちゃはそのとき、トイレにいるのだ。

ゆずちゃがトイレに!?これは……暑いってこと!?と瞬時にストーブの稼働を止め、ほんのりとあたたかい日々の気温に身を委ねることができるのだ。ゆずちゃは、エコなねこちゃんなのだ。地球にも優しく、我々にも優しいのだ。

それはそれとして、私はストーブをガンガンさせる冬が大好きだ。

地球に優しくない奴だなあ……。しかし、理由を聞けば誰もが「それは仕方ない。どんどんストーブを使いなさい」「地球なんてどうでもいいわ。このストーブを大切になさい」と語ってしまうだろう。では、その理由とは何か。

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ゆずちゃと、添い寝ができるからである。

添い寝だぞ。添い寝。
添い寝だぞ!添い寝!!!!

あたたかなゆずちゃが、あたたかなストーブの前で私をベッドにしながらどてちっ!もぞもぞ……くるんっ、もふっ!すとん……とポジショニングを確かめて、睡眠をとるのだ。
そして、基本的にはこの前に私自身のポジショニングを正される。具体的には、ストーブの前で眠りこけていたら「なんでこいつポジション変えへんねんや……?俺が来てんねんぞ……?」みたいな顔でじっと見つめてくる。ゆずちゃは、基本的に鳴いて要求しないタイプの猫である。箱入り息子。

私が冬を愛する理由を理解できただろうか。寒い日を愛する理由が理解できただろうか。

理解できなかった人は、なんで負けたか明日までに考えといてください。

ほな、いただきます。

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