夫婦で迎える初めての誕生日。
妻が、泣いて笑って、喜んでくれて。
6月、夫婦になって初めて迎えた妻の誕生日。
今年の誕生日は、これからの2人の未来を想像できるような、そんな誕生日にしたかった。
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『今年の誕生日はどうするん?』
5月に入ってから、妻がよく僕に聞いてきた。
『どーしよーかなー』
なんて言いながらはぐらかす。
なんたって今は夫婦ともに在宅中。朝から晩まで24時間ずっと一緒。
妻は旦那のぼくが何も誕生日の準備をしている様子がなく、心配だったのかもしれない。
それもそのはず。
平日の朝早く、ベッドをそっと抜け出して準備をしていたのだから。
4月くらいからプランを練り始め、妻が喜んでくれるといいなと思いながらコツコツと準備を進めてきた。
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妻に「もうすぐ誕生日やな」って言うと「いややー(泣)」って返される。
歳を取ることへの価値観は個人の自由。
でも、ぼくは歳を重ねていくことは悪くない、むしろ素敵なんじゃないかと思ってる。
10代の頃のような若さや胃袋は失いつつあるけれど、その分できることが増え、これまでと違ったモノの見方ができるようになっていくその変化は喜ばしいんじゃないかな。
妻が本音でいややと言っているのかはわからないし、それはどっちでも良くて。ただ、今年の誕生日は楽しかった、歳を重ねることも悪くないと思ってもらえるようなお祝いをしたかった。
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そんな感じに誕生日のプランを思案して、これだったらきっと喜んでもらえるだろうなと思える形にまとまった。
でも、せっかくならその誕生日だけでなく、誕生日を迎える過程も楽しんでもらいたい。
ちょっと話はそれるけど、残念ながら今年の名探偵コナンの映画が来年まで延期になった。すっごく楽しみにしていたから何回YouTubeで予告を観たかわからない。予告をみると、赤井一家がメインで登場するということで、これはもう来年公開されたらすぐに観に行かねば、、!
あ、そうだ。何が言いたかったかというと、誕生日当日だけじゃなく、その前からプランを映画の予告みたいにちょっとずつ出していけば、誕生日の前から楽しめるんじゃないかと思いついたのだ。
そんなわけで、5月末まで妻から「今年はどうするん」と聞かれ続けたぼくは、6月1日から徐々に誕生日のプランを明かしていくという映画予告理論を採用する。
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ぼくは、昨年の妻の誕生日から、誕生日のコンセプトを考えるようにしている。
夫婦としての初めての誕生日
ちょっと2人の未来を体験してみない?
映画の予告理論を使って、最初はこのコンセプトだけ妻に伝えてみる。
(ちなみにコンセプトとかプランの内容は毎晩ちょっとずつinstagramのストーリーズで妻だけを親しい友達に設定して配信)
狙い通り、妻は今年は何が起きるのかすごく悩み出す笑
「うちの旦那さんは未来が見えるん?」「え、何するん?」「早く教えてーーーー」って笑
昨年結婚し、夫婦として迎える初めての誕生日。
せっかくならただ単におめでとうと誕生日を祝うだけでなく、夫婦として2人の将来をどんなものにしたいのか、その想いが伝わるようにしたかった。
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2月くらいに、ぼくたちは代官山にある「BESSの家」の展示場を訪れた。
たまたまBESSの家のカタログをぼくがゲットして部屋に置いていると、妻がめっちゃ気に入ったようで。
とりあえず展示場に行ってみたわけだけど、妻もぼくもBESSの家の魅力にすっかりとりつかれてしまった。
そのとき、将来こんな家を建てて、子どもと庭で遊んだりしたいなーなんて会話をして、そんな未来にワクワクした。
今は都内のマンションに住んでいるけれど、将来はBESSの家を建てて、自然で遊ぶ、自然と遊ぶ生活も素敵やなって2人で話したり。
そんな会話があったから、妻の誕生日でそんな未来を体験しようと、葉山の古民家で1泊するプランを準備した。
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妻の誕生日は平日だったから、その前の土日が古民家デートの決行日。
駅前のレンタカーをかりて、ドライブで始まる。
久々の外出に妻も僕もルンルン気分。
ちょっと早く着いたから、近くの海辺にあったおしゃれなカフェでお昼ご飯をテイクアウト。
管理人さんと待ち合わせして、いざ古民家へ。
築100年以上の趣のある素敵なおうち。
ちょっとのんびりした後は、夜ご飯の買い出しへ。
今夜はなんと、囲炉裏でバーベキュー!
なんで炭で焼いて食べるお肉はこんなに美味しいんだろう。。
妻とお腹いっぱい食べて大満足。
その後は2人でプロジェクターで映したコナンを観たり。
職人さんが作ったお風呂に入ったり。
都会の喧騒から離れた、落ち着いた時間のなか、妻の誕生日を祝い、2人の将来をのんびりと妄想する。
どうやら、とても楽しんでくれたみたいだ。
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この古民家デートの3日後が妻の誕生日当日。
誕生日プレゼントもすでに渡したし、たぶん妻はもう全部終わったと思ってる。
でも、まだ、終わりじゃない。
今年の4月、ぼくたちが結婚式をあげたIWAI OMOTESANDOが「IWAIのお祝いごはん便」というサービスを始めていた。
誕生日前日に、明日はIWAIの料理を準備してるよって伝えると、妻はびっくりして、ちょっと泣いていた。
ぼくたち夫婦にとってIWAIは大切なブランドで、だからこそ当日は絶対このお祝いごはん便にしようと決めていた。
当日はちょっとだけ早く仕事を終わらして、届いた料理を説明書通りに準備する。
いつもは料理は妻に任せっきりだけれど、今夜ばかりは自分でセッティング。料理の盛り付けって難しい。。
どれも本当に美味しくて、何度も妻と美味しいねと言って、のんびり食べようと思っていたけどあっという間になくなった。
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『誕生日おめでとう』
今年も、もう何度言ったかわからない。
妻の楽しそうな笑顔と、嬉しそうな泣き顔、喜んだ様子が見れたので、ぼくの想いは伝わったみたいだ。
来年はどうしようかな。
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