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ふたり暮らし

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夫婦のこと
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試着室で思い出したら本気の恋。トイレで思い出したら…

突然ですが、あなたはトイレの個室に入ったときにどんなことを考えていますか? 仕事中、束の間のトイレ休憩。 子どもたちの声が遠くなり、いきなり一人きりの静かな空間に入るとき。 私は家族のことがふと頭をよぎります。 今朝の会話が面白かったなー。 今日大事な試験って言ってたけど、頑張ってるかな。 今なにしてるのかな。 * 夜ご飯のカレーを食べながら、 「仕事中にかずくん(夫)のこと思い出すことってあんまりないんだけどさ、トイレの個室に入ると、ふと頭に浮かぶんだよねえ」い

あったかおまもりの話

朝ごはんの焼き芋を頬張りながらニュースゼロを見ていると、安住アナが「カイロの貼り方」についての特集をしていた。 肩甲骨の間に貼ると、背中がほぐれて、息が吸いやすくなり、全身が温まるらしい。いつもはお腹に貼っていたけど、早速今日は背中に貼ってみよう。 背中にうまく貼れないので、近くにいた夫に「この辺、あ、もうちょっと上!」と貼ってもらった。 効果はばつぐん。 寒い寒い教室や廊下でも、体がと〜ってもあったかい。 背中にカイロの温もりを感じると、夫に貼ってもらったことを思い

あのとき合格通知を手にしていたら

「もし、あさちゃんが大学受験に1年で受かっていたら出会ってなかったよね」 「いや、そもそも高校受験で志望校に受かってたら出会っていなかったよ」 受験で“合格をもらうこと”を成功と言うのなら、 私は、ことごとく受験に失敗している。 高校は第3志望の学校だったし、大学は現役では受からなかった。 友達と一緒に志望校に行けなかった。 目標を達成できなかった。 私なりに一生懸命頑張っても、結果を得られなかったことにコンプレックスがあった。 * 昨晩日記を書きながら、お風呂上が

おにぎりとたまご焼き

久しぶりの投稿。今日は日記です。 家から徒歩5分の公園でお花見をした。 お花見といっても、夫と家から持って行ったおにぎりとたまご焼きをベンチに座って食べただけ。 それでもぽかぽか陽気に包まれて、座っているだけでしあわせな気持ちになった。 お弁当とも言えないラインナップだったけど、外で食べるご飯ってなんでこんなに美味しいんだろうね。 遊んでいる親子、犬の散歩をしている人、桜の写真を撮っている人、お弁当を食べている人、一服している人、本を読んでいる人。 のんびりとした時間が流

こころをたっぷりと働かせて

「人生の節目に手紙を交換する」ことに、なぜかずっと憧れがあった私。 昨年の夏のこと。 「入籍する日にお互いに手紙を書き合おうよ!」と夫に提案した。 「手紙なんてあんまり書いたことがないからなあ。」と不安そうにしていたが、「せっかくの記念なんだから!」という私の圧に押されて、手紙は夫の「宿題」となった。提出期限は1ヶ月後。 言い出しっぺの私はすぐに取り掛かった。 時間はかかったが、満足のいく仕上がりに。これは喜んでくれるだろうな〜。 早く夫に渡したい。 「完成した?私はも

だれかのだいじなものの話

先日、関東へ旅行に行った。 旅行といっても、結婚相手の親御さんにご挨拶をするという、大きな目的のある「ご挨拶の旅」。 緊張しまくり、いつもの半分も話せなかったし、ブュッフェのおかわりはいつもの半分の回数だったけど、無事ご挨拶ができた。パートナーとよく似た穏やかな方たちだった。 そのあと、時間があったので、昔住んでいた辺りを二人で散歩することに。 「このお店は、ちょっといいお蕎麦屋さんでね、少し贅沢しようっていう時にお母さんと来てたんだよね。」 「ここは、毎日遊んでいた