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贈り物を作る

手間がかかったものを作ってお金に変えるというのは大変なことです。
時間をかけて心を込めて作ったものには値段がつけられません。
栗の渋皮煮は時間も手間もかかるので、大事な人への贈り物になっています。

友人のお父さんに大切に育てられた栗は、一つひとつ手に取って布できれいに拭いて選別されてやってきました。
二回に分けて作るのにちょうどいい量の栗をいただき、作って差し上げるという循環です。

今年の1回目は仕上げの水分量が少なくて、固さにむらが出てしまいました。
2回目は水分をたっぷりにして、ちょうどいい固さに仕上がりました。

鬼皮を剥いて渋皮に守られている栗の渋を傷つけないように包丁を入れて、ギリギリのつるっとした渋皮の状態にしていきます。
たっぷりの甘い汁の中に一晩漬かって、栗の香りと甘みがさらに引き立つようにほろっとする食感に仕上げるのが渋皮煮の醍醐味だと思います。


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