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フレッシュなココナッツで作ったスリランカカレー

インドやスリランカ料理ではココナッツミルクを使って料理を作ることが多いですね。
ココナッツはココヤシの果実です。現地で飲むココナッツジュースはヤングココナッツと呼ばれるものです。ココナッツが未熟でまだココナッツウォーターが甘いときに収穫されています。ヤングココナッツの中の果肉は薄く脂肪分が少ないため、ココナッツミルクづくりには使われません。

スリランカのお母さんたちは家庭でココナッツ削り器を使ってココナッツミルクを作ります。削られたココナッツをボウルに入れ、水を足してもみ込んで絞ると真っ白な濃い一番しぼりのココナッツミルクがとれます。もう一度水を足して絞ると二番しぼりになります。

 ココナッツミルク:ココナッツのしぼり汁、日本では缶や紙パック入りで売っている
 ココナッツファイン:ココナッツの果肉を乾燥させ細かく砕いたもの
 ココナッツミルクパウダー:ココナッツミルクを濃縮した粉末

インド食材屋さんへ買い物に行ったら、フレッシュなココナッツを見つけました。売っていたのは料理用の成熟したココナッツで、果肉が真っ白で分厚く、この果肉でココナッツミルクを作ります
お兄さんが手に取って中身を確認して一つ選んで渡してくれたので、半分にカットしてもらいました。その中に入っているココナッツジュースはあるのかと聞いたら、ないと言われました。

はじめのうちはスプーンでカリカリと削っていましたが、なかなか進まないので、ココナッツの殻と果肉の間に包丁を入れて切り出しました。
その後ミキサーにかけて、晒でこして一番しぼりを作りました。もう一度水を足して二番しぼりができました。
しぼったかすがもったいないのでココナッツファインの代わりとして、ココナッツミルクの二番しぼりを足してココナッツのふりかけポル・サンボーラを作りました。

日本で本物に近づけるために、ココナッツファインにコココナッツミルクと水を加えてよくもんで、削りたてココナッツの甘い香りを引き出します。

一番しぼりのココナッツミルクを使って、レンズ豆のカレーパリップを作りました。フレッシュなカレーリーフも売っていたので、香りが一段と高くできました。
カレーリーフというのは、南洋山椒という和名をもっていますが辛くはありません。緑色の2センチくらいの葉を使います。乾燥していても手でもむと香ばしい香りがします。

自家製ココナッツミルクづくりは季節の手仕事のようでした。


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