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「出会えた奇跡」 と 「気づいた奇跡」

もっと早くに出会いたかった。
あの時出会っていたら。

と思うことは多々あると思います。
ですが、「もっと早く」「あの時」に出会っていても、きっとすれ違うだけで気づかなかったのだと思います。
気づいた今が、出会うのにベストなタイミングだったのだと。

かなりの晩婚だったので、「みんなどうやって出会って結婚したのだろう?」と、既婚の方々に聞き回っていた時期があります。

意外と多かったのが「再会」
学生時代は顔を知っている程度だったのが、同窓会で再会したり、仕事で取引先になって再会したのをきっかけに仲良くなったとか。
職場やその他の場でも、何度も顔を合わせていた時は特別タイプでもなく、意識もせず。忘年会など何かのイベントで話す機会があってから、とか、プロジェクトで一緒になったことをきっかけに、など。

劇的な出会いをして、一目惚れで、と言う方もいらっしゃいますが、「気づいたら近くにいた」パターンがとても多く、ご縁ある方とは何度もすれ違っていたり、出会うように出来ているものだと思ったものです。

89年からX のファンで、知人の多くはそのことを知っているので、時々「最近急にX JAPANが好きになった」という方が連絡を下さいます。もう30年以上いるし、最初の数年以外あまりテレビにも出ていないし、新曲も出していないにも関わらず、「なぜ今?」といつも不思議に思い、きっかけをインタビューしています。

一番顕著だった方は、年に2,3回仕事でご一緒する館山市在住の方。館山市はメンバー2人の出身地で、駅の発車ベルや市内の夕方の時報にも曲が使われたこともある街なので、出会って最初に話題に出したものの、当時は全く興味なし。「ああ、そうですね。」とそっけなく、拍子抜けしたものです。
ところが、ある時、ご主人がお亡くなりになった後、急に曲が心に沁みるようになったそうで、「会いたかった!お話したかったんです!!」と。

他の方も、理由はさまざま。今までだって散々見たり聞いたりしていたはずなのだけど、何かしら、その方のその時の琴線に触れ、共感した時にはっきりと気付き、認識し、本当の意味で出会うものなのだな、と感じています。

15年ほどセミナーやコンサルと言われる業界にいますが、15年前は鑑定やヒーリングというものは「怪しい」と思われる方が多く、希望の多くはダイエット、美容、ビジネス系でした。友人、知人は特に「あなたがやるのは別にいいけど、怪しい世界に染まらないでね」と。
ところが最近は、数年来友人だった方からの人間関係や潜在能力開花など内面に関する依頼が多数。

そのうちのお一人、10年ほど前にすれ違っていて、2年前から友人で、1月から個人セッションのクライアントさんになっている方が、先日仰った言葉。

「このためにあの時出会って、今までの期間があったんだね」

結婚相手や友人と芸能人ではちょっと距離感が違うかもしれませんが、自分にとって何かしら影響のある、「出会い」と言う意味では一緒だと感じています。

劇的な出会いはとても運命的で、ポジティブに捉えられるのに対し、何度もすれ違った後に気づいた出会いは「あの時気づいていれば」「もっと早く出会っていれば」と後悔しがちなもの。
でもきっと「あの時」や「もっと早く」には出会っていても意識しないままか、意識してもすぐ忘れてしまう、その時の自分にとってはそれほど重要ではなかった存在なのだと思います。

ただ、無意識ですれ違っていた時も決して無駄ではなく、後々出会った時のための大切な伏線だったのではないかと思うのです。

日本の人口は約1億人。世界には75億人。

住んでいる場所や仕事によってかなりの差はあると思いますが、ある統計によると、平均すると人が一生で出会う人数は下記の通りだそう。

何らかの接点を持つ人が30,000人。
学校、仕事などを通じて近い関係になるのが3,000人。
親しい会話ができる関係が300人。
友だちと呼べる関係が30人。
親友と呼べるのが3人。

何らかの接点を持つ3万人ですら、0.0004%の確率。

noteで出会う方も、テレビの中で出会う方も、接点を持つこと自体奇跡の出会い。その中で、影響を受けたり共感したりできる方との出会いは、本当に奇跡。

出会った奇跡、気づいた奇跡に感謝し、大切にしていきたいものです。




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