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JDバンスに見る行き過ぎた学歴至上主義

JDバンスのヒルビリーエレジーを読んだんだけど、この人が貧困層から抜け出すには、オハイオ州立大学の2年とイエール大学大学院の2年の4年間真面目に勉強したと言うことなんだね。この4年間によって生きる世界が変わってくるこれはアメリカの学歴主義を象徴していると思うよ。

一旦エリート層に入ると、その中のネットワークの中で良い仕事がどんどん入ってきて、仲間内で高収入の仕事をたらい回しにしているんだ。だから金持ちはますます金持ちになるけれども、エレベーターに乗り損ねると、なかなか上の階層に行けないと言うことだね。不満が強くなるというのはわかる気がするよ。

これは形を変えた身分制社会と大して変わらないと思うんだよ。金持ちは大金を積めば裏口入学じゃないけど、名門私立にも入れるし、そうやって財産や身分を子供たちに受け継がせることもできるようになっているんだね。

だけど、本当に優秀な人と言うのは、20歳位ではなかなかわからない場合もあるんじゃないかな。社会人になってから、それでもコツコツと勉強したり、経験から教訓を紡ぎ出して、少しずつ人格的にも経験的にも立派になっていく人物も出てくるし、60代70代になってから見事な人間になったり、手腕の優れた経営者になっていく人だっているよね。

いろいろ意見はあると思うけどダイキンの前の会長さんなんかも56歳位で社長になって、30年間でダイキンを世界一のシェアを持つ空調メーカーにしたわけだから、50代で5花開く人だっているわけだよね。こういった多様性がなくて、ただひたすらに学歴に偏っているところが、アメリカのまだまだ社会的にも未熟な、かもしれないよ。

人生100年時代なんだから、晩年に成功する可能性と言う意味でのチャンスの平等を持っていなければいけないよね。

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