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平気で子供を壊す普通の大人

周りに流されて容易く子供を踏みにじる〝普通の〟大人。


子供の命が軽かった近代以前


子殺しは人類の歴史が始まった当初からついて回った負の側面である。ある時は飢えた環境での口減らしで、ある時は猜疑心に囚われた権力者の暴挙で行われた。近代以前は人の命が非常に軽く、特に子供については「死んでもまた産めばいい」という認識だったことは否めない。日本の伝統行事である七五三も言うなれば「子供は些細なことで死んでしまうから、正式に家族の一員として扱うのは少し時間を空けろ」と示しているのと同じだ。

飢饉になると「労働力にならない」ため、真っ先に子供が殺された(画像は天明の大飢饉)



生存権という考え方が広まり、子供はすぐに死ぬものというイメージが払拭されたのは20世紀からだが、21世紀になった現在では再び『子供の命は軽い』ものになったようだ。


『むかつくから手を上げる』普通の大人は大体、親の代から繰り返している


2024年6月現在、幼児と接するのが仕事である保育士による子供への暴力事件が短期間に2件起きた。

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