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透明な結晶

生きることを割り切れたらどんなに楽だろう
手にした幸福だけを数えられたら
どんなに毎日が容易かったろう

埋め合わせのような愛に名前をつけることが
あの日の救いになるとは限らない

最後のさよならは誰のためだったのか
いまではもうわからなくなったけど

過ちばかりのあの日々が
音もなく育って

どこまでも透明な結晶になりますように

ぼくは詩を詠う
祈りを込めてそう詠う

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