何時かの君へ -美しい人- 【織田信長】-天下統一 恋の乱- ✎
「こんぺいとうを…寄こせ…口移しで…だ」
背中に受けた矢の痛みが増す中、私は震える手でこんぺいとうの小瓶を取り出し、口に含んだ。
信長様にそっと口づける。
今までにはないくらい、甘い口づけだった。
「信長さ…ま…生まれ…変わっても…また貴方と…」
「俺以外の男と…契る事は…ゆる…さん」
いつもの強い口調に笑みが溢れる。
「はい…」
私は重くなりつつ瞼を見開き、愛おしい人の顔を目に焼き付けた。
「信長…様は…魔法…つかい…ですもの…ね」
「あぁ…こんぺいとう…の…な…」
目から一筋涙が溢れた。
「阿呆…な…くな」
信長様の手がゆっくりと上がり、一瞬だけ私の頬をなぞった。
「最期だ…わら…え」
私は信長様へ笑みを向けた。
信長様も口の端を上げて笑みを浮かべる。
やがて痛みにも炎の熱さにも耐え切れず、私の意識は途切れてしまった。
*⋆꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱⋆*
noteの使い方をまだ迷っています。。。o(゚^ ゜)ウーン
とりあえずYouTubeとアメブロに載せたSSの書き下ろしを載せてみました
動画の後のお話はこちら
秀吉さま目線です↓
何時かの君へ|https://ameblo.jp/ethlinbb/entry-12788416685.html
※アメブロは別名義で書いてます
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?