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占いを推す理由 −大殺界の地獄から這い上がって思ったこと−

「大殺界にはじまったことは、大殺界のうちに終わる」

この一文を読んだとき、あまりの納得感に頭部を落としそうになった。
わたしの人生において、本格的に占いを信じることになった最初のきっかけである。

スピリチュアル・占い系のテレビ番組が流行っていた時代を生きている人間として、「大殺界」という言葉が、なんやとてつもなくヤバい期間だということは知っていた。
ただそれが自分にとって、いつなのかは知らず。


26歳、当時勤めていた会社の営業マネジャーに就任した。
新卒〜マダムまで、部下全員女性(しかもたしか7.8人)。
大奥状態のチームを任され、四苦八苦しながらも、一応がんばれていた。
なぜなら、結婚が決まっていたから。
高校時代から10年付き合った彼と、ようやく、結婚にこぎつけたのだ。

さかのぼること1年前。
25歳のとき、彼の浮気が発覚していた(まぁこれも初犯ではない)。
「好きな人ができた。今は6:4で向こうが好きだ。」
と、なぜか分かりやすく比率で気持ちを打ち明けてくれた彼。
ウィダーゼリーしか身体が受け付けず、日に日に痩せていくわたし。

だが、その後、まぁ本当にいろいろなことがいろいろに起こり、元サヤに。
6:4の比率を翻し、逆転プロポーズを受けた。

プライベートでは結婚が決まり、仕事では昇進。
これからは、どんなにつらいことがあったって、乗り越えられる。
だってわたしは人妻で、マネジャーで、人生の勝者なんだから。

27歳(というか婚姻届を出してから4か月くらい?)、
突然彼が帰ってこなくなった。
そして1年で離婚届を出すことになった。

え〜っと、たしか10年付き合ったんだよね……?
10年の節目に結婚したはずなのに、え〜っと、4か月で帰ってこなくなって、え〜っと、1年で離婚……?
(なんならその5日後に……という話はまた別の機会に)

そっからのわたしは、ダークサイドに落ちたミス悲劇。
当時、コロナ禍でもないのに毎日ずっとマスクを着用。
人に見られたくないから。誰かと目が合ったら涙が出てしまうから。
つらすぎる。キツすぎる。無理すぎる。
飲めない酒を浴び、「かわいいね」と言ってくれる初見の男性にホイホイついていき、完全に悲劇のヒロインに酔っていた。
人生の目標=結婚になっていた女の、イタすぎる末路。

話を占いに戻そう。
これまで人生が比較的うまくいっていたわたしの、はじめての大ピンチ。
あまりにわたし的不幸がミルフィーユ状態だったので、これはおかしいと、ふとコンビニに置いてあった細木数子の占いの本を立ち読みした。
そこに書いてあったのが、冒頭の1文だったのだ。

読んでみるに、数子的には、大殺界といわれる期間は3年。
そしてわたしの星回りでいくと、この大殺界がちょうど25〜27歳だった。

「早く言ってよ〜〜〜〜!」
心の中でそう叫び、渦巻いていた邪悪ななにかが、ゴーストバスターズに退治してもらったかのように、からだから出ていく感じがした。
「大殺界なんじゃ、しょうがないわ」と、ある種切り替えられたのである。

結果的に、結婚生活は27歳で終了。
営業マネジャーも(わたしの意向もあるが)27歳でおりた。


これまで、人並みに好きだったけど、エンタメとして捉えていた「占い」。
このできごとにより、かなり意識して「占い」というものを生活に取り入れるようになった。

「ゲッターズ飯田」さん、「しいたけ.」さん、「石井ゆかり」さん、「真木あかり」さん。
会ったこともない人たちに、励まされ、癒やされ、勇気づけられる毎日。

自分のなかでなにか大きく変わったわけではないし、それこそ科学的なエビデンスのない世界ではあるけれど、しいて言えば、"ものは考えよう"というのを実践したんだと思う。


ピンチはチャンス

これはもともとわたしの大好きな言葉。

『名探偵コナン』で大好きな回がある(またかよ、すいません)。
中学時代の工藤新一が、サッカー都大会決勝戦の後半ロスタイムで、相手に1点リードされているという、大ピンチのシーン。

この緊迫してヒヤヒヤするシーンで、我らが新一くんは「フッ」と微笑。
「これでオレらが勝ったら…伝説になっちまうぜ…」
と言い放ったのである(まじでイケメンすぎんか)。
[コミック44巻]

ピンチをどう捉えるか。
その捉え方次第で、とんでもないパフォーマンスを発揮できることだってある。

好きだったこのコナンのシーンと、今回の占いのできごとが重なり、"人生のピンチを、どうチャンスと捉えられるか"みたいなことは、わたしの生きるうえで大きな指針となった。


で、そこからまたなんやかんやあって「自分で自分をみられたらよいかも」と思い、一番馴染みのあった「星占い」の勉強をスタート。
あれよあれよという間にその魅力にハマり、今では友人たちの星よみをするまでとなった。

信じるか信じないかはあなた次第、な世界。
でも、ちょっと視点を変えただけで、開ける世界がある。
前向きに生きられるきっかけにできる。

ものは考えよう、捉えよう。
言葉のパワーを信じ、わたしはこれからも占いをほどよく参考にして、ほどよく背中を押してもらい続けるんだと思う。


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