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PTA改革が進まない理由

「東京都小学校PTA協議会(都小P)が日本PTA全国協議会(日P)から退会」、私に激震が走った。何に?その慣例に縛られない行動力にだ。

「PTA改革」NOTEの#だけでも200件を超える。メディアでも「何のためのPTA?」なんて記事が無責任に賑わう。多くの人が現状に納得していないのに、なかなか改革が進まない。なぜか?

私は小学校のPTA会長を3年、市PTA協議会(市P協)の役員を1年務めた。そもそも立候補したわけではなく、どうやら推薦されたらしい。また、市P協役員は輪番で回ってきたに過ぎない。年度初めになると、保護者の間でPTA役員(係)が決められるが、半ば押し付け合いと言っても過言ではなかった。

子供がお世話になっている環境で、改革なんて簡単に言えるはずがない。また、お世話になるのだってごく数年。「変えたいな」って思っても、無報酬のボランティアだし、このまま無難に終えようと思うのが一般的ではないだろうか。

私はたまたま3年務めたので、最後の年はいくらかの改革をさせていただいた。委員会の数、役員(係)の人数、行事の形式。何度もの話し合いを重ね総会に持ち込んだその改革だけでもあれだけの苦労をしたことを思い出すと、今回の都小P退会の慣例に縛られない行動力には頭が下がる。

だからこそ、もしメディアの方が私のこの記事を読んでくれたのなら伝えたい。「何のためのPTA?」なんて、批判するだけの記事で終わらせるのではく、どう改革できる余地があるのか、そういうところまで書いて欲しい。「おかしい、おかしい」って煽ったって、それは今の役員(係)の責任ではない。それならむしろ「変えたいな」って思ってる人を後押ししてくれるような記事を期待したい。

PTA会長当時「何のためのPTA?」といった類の記事を目にすると、自分が責められているような気がしていたので。当時の思いを込めて。

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