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【展覧会】ノヴォデヴィチ墓地

5月22日は、ノヴォデヴィチ修道院内のスモレンスク大聖堂ができた日です。

2024年は、500周年なので、2017年頃から、500周年に向けてのプロジェクトが始まっていました。

今日は、ノヴォデヴィチ修道院の横にある墓地を紹介します。墓地は、公式発表としては、1904年にできたことになっているようです。

こちらが墓地の入り口です。
古い写真で、今と変わっています。2018年6月上旬までは、無料で入れましたが、その後、行った人の話によると、300ルーブル(約450円)の入場料がかかるようになったようです。お墓の案内図なども売られて、商売っ気が出てきたようです。
左の建物で、お花が売られています。ロシアのお墓には、偶数本のお花を用意してください。何の花でもいいですが、必ず、偶数本です。


エリツィン大統領

ロシア国旗の色の石が見えます。

エリツィン大統領のお墓です。

冬に行くとこんな感じですので、雪のない時期がおすすめです。

ゴルバチョフ夫妻

ゴルバチョフ書記長、ソ連の大統領と奥さんのお墓です。

フルシチョフ書記長

フルシチョフ書記長のお墓です。スターリンの次のマレンコフの次の書記長です。

俳優のタバコフさん

俳優のタバコフさんのお墓です。この写真は2018年6月に撮りました。2018年3月に亡くなっていて、土葬なので、このように土盛をしただけで、墓石はまだ設置されていません。埋葬してすぐに墓石を設置すると、地面が柔らかくなっているため、石が沈んでしまうため、1年間は墓石の設置を待ちます。

ピアニストのリヒテル

ピアニストのリヒテルのお墓です。リヒテルが住んでいた家は、博物館になっています。

チェリストのロストロポーヴィチ夫妻

チェリストのロストロポーヴィチとその奥さんでオペラ歌手のガリーナ・ヴィシネフスカヤさんのお墓です。この写真を撮ったのは、2013年の年末ですが、2013年12月11日にガリーナさんは亡くなったので、このようにお花がたくさんありました。

2017年10月に撮りましたが、10月25日の世界オペラの日にガリーナ・ヴィシネフスカヤさんの誕生日なので、お花がたくさんあります。日本だと命日にお墓参りに行くと思いますが、ロシアの場合は、命日と誕生日とお墓参りに行きます。

歌手のリュドミラ・ズィキナ

ロストロポーヴィチ夫妻のお墓の向かいあたりにあるのは、リュドミラ・ズィキナさんという歌手のお墓です。

バレリーナのガリーナ・ウラノワ

隣には、バレリーナのガリーナ・ウラノワさんのお墓があります。

ウラノワさんの住んでいた家もモスクワ市内にあり、博物館になっています。

英雄

大祖国戦争(第二次世界大戦)の時の英雄のお墓です。

たしか、モスクワを守った人だったと思います。

道化師のニクーリン

その英雄のお墓の向かいには、道化師のニクーリンさんのお墓です。

ニクーリンさんは、日ソ共同制作の映画「小さき逃亡者」に本人役で出演しています。

お墓の雰囲気

ノヴォデヴィチ墓地はこんな感じです。

雪が積もると、本当に何も見えません。

お墓へ行くなら、雪がない時期(4月~10月)がおすすめです。

このお墓はよく分かりませんが、船に関係する仕事をしていた人なのだと思います。このように、ロシアでは、亡くなった人が何をしていた人なのかが分かる墓石にすることが多いです。

あとは、肖像画が石にあることもあります。

作家のゴーゴリ

ゴーゴリのお墓です。

ガイドブックの写真は古いので、金色の十字架の部分がゴーゴリの胸像になっていますが、私が初めて行った2013年1月には、すでにこのようになっていました。

たぶん、石が割れてしまったとか、何かアクシデントがあって、付け替えたのだと思います。

ゴーゴリが亡くなった家がモスクワ市内にあり、博物館になっています。

チェーホフ

チェーホフのお墓です。

これは、チェーホフのお父さんのお墓です。

これが、チェーホフのお墓で、墓石は友達の建築家のシェフテェリが建てました。

チェーホフの家博物館もモスクワ市内にあります。

ブルガーコフ

チェーホフのお墓と同じ列にあるブルガーコフのお墓です。

ブルガーコフと言えば、「巨匠とマルガリータ」を書いた作家で、モスクワ市内にブルガーコフの家博物館があります。

レヴィタン

風景画をよく描いたレヴィタンのお墓です。

セローフ

画家のセローフのお墓です。

スタニスラフスキー

演劇のスタニスラフスキー・システムを作ったスタニスラフスキーのお墓です。

スタニスラフスキーが住んでいた家もモスクワ市内に残っていて、博物館になっています。

ショスタコーヴィチ

雪に埋もれてよく見えませんが、これは、作曲家のショスタコーヴィチのお墓です。

トレチャコフ

トレチャコフ美術館をつくったトレチャコフのお墓です。

マヤコフスキー

詩人のマヤコフスキーのお墓です。

マヤコフスキーが住んでいた家も博物館になっていますが、ガイドブックにのっているところは、ずっと以前から閉鎖されています。別の場所の2か所の住居が博物館になっています。

チャイコフスキーのお兄さん

ガラスケースに覆われているニコライ・イリイチ・チャイコフスキーのお墓です。作曲家のチャイコフスキーは有名ですね。その作曲家のチャイコフスキーの2つ年上のお兄さんのお墓です。お兄さんは鉄道技術者でした。

飛行船

1938年2月、極地探検隊のイワン・パパ―ニンが漂流しているということで、助けにCCCP-B6の飛行船がムールマンスク方面に向かいました。ペトロザヴォーツクを過ぎ、カンダラクシャのあたりの丘にぶつかり、乗組員19人のうち13人が犠牲になりました。白海に飛行船は墜落しました。犠牲者13人のお墓です。

テスト飛行中

1935年11月29日のテスト飛行中に亡くなった人のお墓です。

宇宙飛行士のベリャエフ

宇宙飛行士のベリャエフのお墓です。1945年の日ソ戦争の時に、大佐で参加したようです。

飛行機事故

1935年の飛行機事故で亡くなった人のお墓です。

スクリャービン

作曲家のスクリャービンのお墓です。

スクリャービンの晩年の家もモスクワ市内に博物館になっています。

スクリャービンは、作曲家のラフマニノフとモスクワ音楽院で同級生でした。

ラフマニノフが首席で卒業し、次席がスクリャービンだったそうです。

ニコライ・ルービンシュテイン

モスクワ音楽院を作ったニコライ・ルービンシュテインのお墓です。

きれいになりました。

プロコフィエフ

作曲家のプロコフィエフのお墓です。

プロコフィエフは、スターリンと全く同じ日に亡くなりました。

そのため、みんながスターリンの葬儀へ行き、プロコフィエフの葬儀は寂しいものだったそうです。

お墓もシンプルです。

プロコフィエフの晩年の家や住んでいた家がモスクワ市内にあり、たびこふれの記事にも書いていますので、ご覧ください。

シャリャーピン

オペラ歌手のシャリャーピンのお墓です。

シャリャーピンの家もモスクワ市内にあり、博物館になっています。

エイゼンシュテイン

映画監督のエイゼンシュテインのお墓です。

エイゼンシュテインについてもたびこふれの記事に書いていますので、ご覧ください。

カバレフスキー

作曲家で音楽教育者のカバレフスキーのお墓です。

2017年10月に行ったときは、墓石が変わっていました。

スヴィリードフ

私が好きな作曲家のスヴィリードフのお墓です。

スヴィリードフの息子さんは、日本古典文学の研究者で、京都に住んでいて、京都で亡くなりました。

そして、ロシアに息子さんのご遺体が届くかなという頃に、作曲家のスヴィリードフさんも亡くなりました。

最近見つけた資料によると、父親のスヴィリードフは息子さんの死を知らずに旅立ったようです。

ニキータ・ボゴスロフスキー

作曲家のニキータ・ボゴスロフスキーさんのお墓です。作風がソビエトにあわないと批判され、苦労したようです。

アルチョム・ボロヴィック

このお墓を見た時に、壊れていると思いましたが、こういう墓石のようです。ロシアのジャーナリストでアルチョム・ボロヴィックさんのお墓です。墓石には、アフガニスタンやニカラグアなどへ取材に行った写真があります。

39歳という若さで亡くなっていて、なぜ?と思ったら、モスクワのシェレメティヴォ空港の飛行機事故で亡くなったそうです。

ニーナ・グリゴーリエブナ・スクイビナ=リャザノワ

このお墓は、ニーナ・グリゴーリエブナ・スクイビナ=リャザノワです。右の石に彼女の名前のプレートがあります。左の石に旦那さんが眠るはずでした。ところが、奥さんが亡くなった後、旦那さんは離婚をし、別のお墓に眠っています。

スホイ

戦闘機を作ったスホイのお墓です。

【最寄り駅】


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