失敗した買い物 【5月17日に追記】
モスクワ市内には、印刷物やおもちゃなどを売っているお店が路上のあちこちにある。
スペースは小さいのだが、いろいろ売られているので、ガラスケースに展示されているものをよくチェックする。
そんなある日、チェブラーシカのぬいぐるみが1100ルーブルで売られているのを見つけた。このチェブラーシカのぬいぐるみは制裁前に作られたもので、割といい品物である。
最近作られたチェブラーシカは、今までのチェブラーシカのぬいぐるみと違い、顔もなんとなく好みでないし、いろいろ雑に見える。それなのに、値段は、2200ルーブルとかしているから、買う気はしない。
以前のチェブラーシカのぬいぐるみも私はすでに持っているから今後も買うことはないが、旅行でチェブラーシカのぬいぐるみを買いたい人は、古いタイプの、顔がプラスチックのぬいぐるみを見つけたら、それは、もう在庫のみだから、即決で買った方がいい。
そのぬいぐるみが1100ルーブルで売られた。他の所では、同じぬいぐるみが2000ルーブルを超えていて、軒並み値上がりが激しい中、良心的な価格だなあと思った。
それで、ガラスケースを覗いてみると、もう1つチェブラーシカがあることに気づいた。
それが、こちら。300ルーブル。
新作映画のチェブラーシカの顔になっている。
中身は何か分からない。
それで、店員のおばちゃんに、「チェブラーシカを見せてください。」とお願いした。
展示されている以外にも在庫があるようで、奥から出してくれた。
見た所で、やはり何か分からない。
店員のおばちゃんに、「これは何ですか?」ときいてみた。
すると、店員のおばちゃんは、「私も分からないのよ。」と言う。
分からないものを売っているのかと思った。
袋の裏は、こんな感じのイラストになっている。
さらに、店員のおばちゃんは、袋を触って、「たぶん、チェブラーシカが入っていると思うのよ。ほら、ここが耳でね。」と言い出した。
私も触ってみた。たしかに、形がチェブラーシカだと思った。さらに、袋から透けて、チェブラーシカの目らしいものも見えた。
おばちゃんは、老眼で目には気づけなかった。
さらに、「『сюрприз』と書いてある。」とおばちゃんは言う。しかし、私は、『сюрприз』という単語を知らなかったので、グーグル翻訳で調べる。
『サプライズ』と出てきた。
袋には、メイド・イン・チャイナと書いてあるし、サプライズだというし、形からチェブラーシカであると分かるけれども、何が入っているか分からないので、1つ買ってみることにした。
何が出てくるんだろうとワクワクして帰宅した。
袋もかわいいから、あとで何かに使えるように、はさみで慎重に開けた。
そして、出てきたのが、こちら!!!
ショッキングピンクのチェブラーシカ。目がちかちかする色!
どうみても、私が買った値段に見えないひどいおもちゃだった。
これで、300ルーブルは高すぎる。
そもそも中身が見えていて、300ルーブルなら、絶対に買わなかった。
しかも、メイド・イン・チャイナらしく、手の部分が、ぴったりくっついていなくて、隙間がある。
不良品もいいところだ。
まともに商品を見せたら、絶対に売れないもの。だから、中身を見えなくして、『サプライズ』とか『謎めいた』というようなことを書いて、売られていたと思った。
そして、中身が見えないものは、今後絶対に買わないと決めた。
【5月17日に追記】
このショッキングピンクのチェブラーシカを買ってから、約1か月後。
近所をぶらぶら散歩中に、印刷屋さんに立ち寄ってみた。
そして、見つけたのがこちら。
黄色と水色もいました。そして、こちらは3個セットで、850ルーブル。
私が前に買ったのは、1個で300ルーブル。
さらに、バケツや双眼鏡やラジオなどもついています。
こっちの方がお得じゃんと思ったけれども、もう買いません。
私がチェブラーシカTシャツを着ていたから、買うだろうと、お店のキルギス人のおばちゃんは、道路まで出てきて世間話をしながら話し込んだけれども、買わなかった。
ショッキングピンク以外、どんな色があるのかな?と思っていたから、見ることができてよかった。
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