役所の手続き

私の住所登録は、居住者が多くて登録できないため、90日ごとに役所に行って、住所登録をしている。

今回は、3月の期限だったため、夫と一緒に役所へ行き、手続きをしてきた。

今回は、もめごと劇場も見ることができたので、書きたい。

詳しい時刻を覚えていないが、1時過ぎに役所に着いたと思う。
まず、整理券をもらうところに並び、「申込書を書いてきたか?コピーも用意したか?」と訊かれるから、「した」と答えて、整理券をもらった。
そして、窓口のある2階へ行った。
5人ほど待っているようだ。
土曜日の昼間にしては、空いていて楽勝と思った。

どのくらい待ったか覚えていないが、窓口はたくさん開いているが、手続きが終わって立ち上がる人は少ないと思った。
番号が呼ばれて窓口に行く。
申込書を鉛筆でチェックし始めた。
何やら書き込んでいる。
なんと、2月から申請書の書式が変わったらしく、新しい書式にもう一度書くように言われた。
さらに、以前は、「パスポート」と書いたら、「居住許可」と書くように言われ、2枚の申込用紙を手書きではじめから書き直したこともあった。それなのに、今回は、「居住許可」でなく、「パスポート」と書くように言われた。しかも、以前も担当してくれた人だと夫が言った。夫は顔を覚えていたようだ。私は、担当者の名前をメモ用紙に毎回書いているのだが、そういわれれば、苗字を書いた記憶があった。
結局、もう一度申込用紙を手書きで2枚書くことになった。
1階に用紙が4部だけ残っていたから、2部と予備の為に1部をもらった。それで、夫がもう一度書き直す。
夫が書き直している間暇なので、歴史の展示を見たり、友達にメールを送ったりしていた。

手書きが苦手な夫は、2枚つづりの申込用紙の途中でだいたい間違い、何枚も書き直す。しかし、今回は、家で書いたときも役所で書いたときも、ノーミスで1回で書けた。

もう一度先ほどの窓口に行くと、違う人をやっていた。手書きの番号札を渡され、待つこと10分くらい。
その時に、よく響く声で窓口のおばさんともめている人がいた。水道代のことでもめていたようだが、詳しいことは分からず。しかし、もめている様子は声の調子から分かった。このもめている女性は、オペラ歌手だったのか、舞台女優だったのかというくらい、まあ、本当によく通る声で終始話していた。そのため、どうしてもみんなの注目の的になる。

私たちは窓口に呼ばれたが、先ほどの担当者ではないところになった。しかも、このもめごと劇場が繰り広げられている隣の窓口になった。
珍しいことに職員同士の連携がうまくいっていて、私たちの担当になった人は、先ほどの担当者に確認に行っていた。
書類をはじめから丁寧に確認して、スタンプも押して、スキャンもとっている。いつもと同じ作業をこなし、そろそろ終わるかな?と思ってからが長かった。
窓口のおばちゃんの手が急に止まった。そして、じっとパソコンを見ている。何か、パソコンのソフトに問題があるようで、パソコンの読み取りに時間がかかったのか、手続き完了まで時間がかかった。
その間も、隣の窓口では大きな声でもめている。一方、窓口の担当者は、淡々と冷静に説明をしている。途中から、この窓口の担当者の仕事ぶりがすごいと思い、感心して見ていた。周りの職員もクレーマーが何か言うと苦笑いをし、ロシア語が分かる周りの人たちも「何を言っているんだ?」とあきれ顔で見ていた。
このクレーマーのおばちゃん、何を思ったか、「マトリョーシカの○○、マトリョーシカの○○、マトリョーシカの○○」と言い出した。マトリョーシカは、だんだんと小さい人形になっていくから、だんだんもらえるものが少なくなっているという嫌みで言っているのかな?と思ったが、正確に分からないため、夫に訊いてみた。すると、夫は、「スラングなのかな?何を言いたいか分からない。」と言っていたため、連発していたマトリョーシカの真意は分からないまま。
担当者が「4月20日まで○○ですよ。」と話していたら、「書いてちょうだい」とクレーマーが言い、担当者が丁寧に書き始めた。それで、やっと手続きが終わったようで、帰って行った。
やれやれ😥、やっと静かになった。
次に窓口に呼ばれた人は、声の小さい人で、先ほどの大音量になれた担当者は、逆に聞きにくそうにしていた。
それから、間もなく、クレーマーがまた戻ってきたのだ。先ほど、丁寧に書いてもらって、紙も見ながら説明をしてもらっていたのに、それでも分からなくなったらしい。少し認知的な問題もある人なのかな?と思った。それで、担当者はまた説明をする。それでも、まだ何やらブツブツ文句を言っているから、最後は、さすがの担当者も「いい加減にしてくれ💢」という感じになった。
たぶん、このクレーマーは1か月に1回くらいの頻度で役所に来ている気がした。そのため、担当者も超ベテランがなるように整理券を操作している気がした。
書類が書き直しになったおかげで、このもめごと劇場を見ることができ、担当者のプロフェッショナルを見ることができた。

私の手続きは、最後のソフトの問題で時間がかかり、結局2回目に呼ばれてから、完了するまで45分もかかった。
1回目から考えると、1時間半から2時間くらいかかった。
そして、吹雪の中、帰った。

【3月26日の過去記事】


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