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【世界遺産検定マイスター】1,200字記述対策#4

こんばんは、チェ・ブンブンです。

今回は、世界遺産検定マイスター試験大問3の勉強を行う。第 48 回 世界遺産検定 マイスター試験の問いについて解いていく。

▲今回の作文は、配信中に作りました。かなり沼っている様子が確認できます。

1.問題

紛争や戦争などがあった際に、軍事活動や人々の生活の維持などが文化財や自然環境の 保護よりも優先される。また戦後においても復興が優先されることを考えると、文化財 や自然の保護は平和時にしかできないことになってしまう。ユネスコの平和理念を踏まえ、平時だけでなく戦時においても文化財や自然環境の保護がどのような意味を持ち得 るのか、具体的な遺産の例を取り上げながら、1,200 字以内で論じなさい。

世界遺産検定サイトより引用


2.構成(メモ)

1.ユネスコの平和理念
・従来とは異なる新たな破壊の脅威に直面している
 ▶ヌビア遺跡がダム建設で水没の危機に
 ▶財政不足により一国での保護が難しくなった
 ▶自然遺産、文化遺産をひとつ条約で保護する
 ▶他国の文化を伝えることで破壊を阻止

2.現状
▶紛争例:
文化遺産▶ハトラ イスラム国による破壊
自然遺産▶ヴィルンガ国立公園 ルワンダ内戦

3.どのような意味を持っているか

ハーグ条約 武力紛争だけでなく平時でも文化遺産を保護

※バッティールの丘問題

3.解答

第二次世界大戦により多くの遺跡や自然が破壊された。また、ヌビア遺跡がダム開発により水没の危機になるなど、自然や文化に対する無理解から破壊が行われてしまっている。国によっては、財政難により遺産や自然を保護することが困難となっている。ユネスコでは顕著な普遍的価値を有する遺産や自然を国際的に保護していこうと世界遺産条約を掲げている。世界遺産を保護するだけではなく、文化や生態系を多くの人々に伝えていくことにより破壊を防ごうとする理念のもとユネスコは活動を行っている。しかし近年、紛争や戦争により世界遺産が破壊の危機に直面している。例えば、イスラム国によりハトラの一部は破壊された。また、ヴィルンガ国立公園ではルワンダ内戦による難民の大量流入により環境が悪化し、マウンテンゴリラの減少につながった。ヴィルンガ国立公園の場合、内戦で発生した難民問題で環境が破壊されているため、人名が遺産の保護よりも優先されてしまっている。平時だけでなく戦時においても文化財や自然環境の保護がどのような意味を持ち得るのか。ハーグ条約では、国際紛争や民族紛争などから文化財を守るための基本方針として、平時だけではなく紛争時においても文化遺産や美術館、図書館などを保護するように義務づけている。また、世界遺産の登録にあたり、あくまで政治と切り離し、顕著な普遍的価値を有するか否かを重視している。例えば、イスラエルが壁を建築するのを防ぐためにパレスチナがバッティールの丘を世界遺産に登録しようとした。この際にICOMOSは不登録勧告を提示したが、世界遺産委員会で緊急的登録を果たした。これは政治が重要視されてしまった例として問題となっており、実際にアメリカとイスラエルからは批判の声があがった。1972年にストックホルムで採択された人間環境宣言では、自然環境の保護が人類の福祉や経済活動において重要であると宣言している。これらを踏まえると、世界遺産の保護は今だけではなく将来的に見ても顕著な普遍的価値を有する遺跡や自然を人類の遺産として保護していくことが重要であり、紛争や戦争といった政治問題とは切り離して保護していくことこそがユネスコの理念にのっとったものであるといえよう。また、ユネスコは文化や自然を伝えていくことで国際平和を目指しているため、直接的な保護と併せて教育活動、例えば先進国の学校機関向けに分かりやすい世界遺産のガイドを作成したり、研究者の育成、世界遺産保護の手法を国際的に共有していく、支援が必要な国に対して助言や専門家の派遣を行うなどといった取り組みに力を入れることも重要となっている。(1087字/40分20秒)















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