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2023年ベストYouTube動画(動画/配信編)

こんばんは!

もういくつ寝ると2024年ですね。

今年もたくさん面白いYouTube動画を観ました。自分自身1年間、映画系VTuberとして活動し、夏には個人勢VTuberユニット・ぽこピーの企画ぽんぽこ24にてCMが採用された。

『オオカミの家』紹介動画の再生回数が3,000回を超えたり、自分の中で納得がいくクオリティのずんだもん動画を発信できた。結果として、YouTube収益化条件のひとつである総再生時間3,000時間を超えることもできた。

それだけに、YouTube動画もクリエイター視点で観ることが多くなり新しい発見をたくさん見つけることができた。今年観たベスト動画、配信を10本紹介していく。

1.うーたん vs サボさん【NHK狂育バトル】【宿命の対決】

チャンネル:あっかんB太郎

最初はギャグ動画だったのに、いつしか友情努力勝利展開を迎えるようになったあっかんB太郎さんの狂育番組シリーズは「家庭教師ヒットマンREBORN!」さながらの胸熱さを兼ね備えている。特に、サボさん一味との戦いは個々の圧倒的強さを前に苦戦・狼狽するうーたんたちの葛藤が描かれており、またサボさんの強キャラ造形のカッコ良さもあって個人的にハマったのであった。

2.【APEX】初コラボ【ブロスフゥンダル / にじさんじ】

チャンネル:黛 灰 / Kai Mayuzumi【にじさんじ】

昨年、にじさんじを卒業した黛灰さんは、一言で表すのが難しいほど多彩なVTuberである。昨年は卒業配信だけ観ていて、クールガイな人なのかなと思っていたら、他のにじさんじライバーの誰よりも芸人であり、企業勢ライバーは必ずといっていいほどやる「歌」動画をほとんど封印し、語りの巧さで人気を博していた。そんな彼の傑作のひとつはAPEX配信である。正直、APEXのことはほとんど知らない私ですら爆笑しながら最後まで観ることができた。ゲームのキャラクターに成り切って、えるさん、そして叶さんと共にサバイバルゲームをするのだが、完璧に役をこなすえるさん、観客目線の叶さんとの間でベタ、メタ、シュールを使い分けて演じ切る黛灰の演出力の高さに脱帽した。誰よりもブラハに成り切ろうとしているのに、初手で別キャラを使おうとするくだりや、「こう見えても親しみやすい性格なんですよ」と語る叶さんに対して「じゃあ、一発芸をやってよ」と無茶振りをするあたりは腹筋崩壊必至である。

3.【#生ロベル24時】24時間雑談!

チャンネル:Roberu Ch. 夕刻ロベル

配信を始めて思ったことは、長時間チャット欄のコメントを拾いながら即興的に話題を膨らますことがめちゃくちゃ難しいことにある。同じ話を繰り返してしまったり、言葉が詰まってしまったり、そもそも通常の会話と違いチャット欄でのコメントはラグが発生するのでトークテーマをある程度持続させておく必要がある。

そうした雑談配信の参考にしたのがホロスターズ所属の夕刻ロベルさんである。最初に知ったのはホロライブ所属・夏色まつりさんとの対談配信だった。ストロングゼロをストローで飲み、ガンギマリな暴走特急である彼女を軽快なツッコミで対処し、段々と親密な話になっていくトーク力の高さに感銘を受けた。

そんな彼はおしゃべりモンスターと異名を持つほど、好きあれば雑談をしている。雑談大好きVTuberなのだが、好きの勢いが強すぎて24時間ゲストもなしで雑談するという異様な配信をした伝説の回がある。

この配信の凄いところは、折角トークデッキが枯渇しないようにリスナーがマシュマロを送っているのにもかかわらず、1時間に数件しか捌かない。つまり、その場のコメントに合わせた雑談に徹しているところにある。しかも、ネタの重複はない、ネガティブな話題もせず、余裕の態度で語り切るのだ。

自分は無からトークを生成することができず、事前に話す内容を決めてからでないと雑談配信ができないだけに、彼の会話術に学ぶものを感じたのであった。

4.【自腹レビュー】都内1泊1980円の激安ホテルに泊まってみた【ずんだもん&四国めたん解説】

チャンネル:ずんだハウス

今年はずんだもんにハマった年で、自分自身何本かずんだもん解説動画を作った。その際に参考になったチャンネルのひとつとして「ずんだハウス」がある。これは、ずんだもんと四国めたんによるゆっくり茶番劇スタイルで、都市にある激安ホテルをリポートするタイプなのだが、シンプルながらも見易い画面配置に、切れ味のある茶番。実写とアニメの程よい塩梅が癖になる代物でとても勉強になった。個人的にカプセルホテルのようなものに泊まってみたい欲があるので、好奇心が刺激されたのであった。

5.【ドッキリ】謎解きは脱出ゲームに関係無く、出口の扉が重いだけで怒らせたい。【きしたかの】

チャンネル:高野さんを怒らせたい。【きしたかの】

陣内智則のギミックノリツッコミ芸を壮大にさせたような動画を発信する「高野さんを怒らせたい。」チャンネルは、ネタが毎回高度で拍手喝采したくなるものばかりである。『ローマの休日』の字幕を改造して、全編天気の話にした回も素晴らしいが、今年観た中では脱出ゲームドッキリが最高であった。脱出ゲームに参加することになった高野さん。しかし、実は出口の扉が重いだけというドッキリ。にもかかわらず、部屋に配置されているクイズは高度であり、難解なクイズを解いていくことになるのだが、ここでシュールな展開が次々と待ち受ける。クロスワードパズルを解いて脱出する展開なのに、封筒の中にクロスワードパズルが入っている嫌らしさ、フラッシュ暗算をする場面では、延々と1が表示される嫌がらせととことん凄惨なことになっていく。この豊富な手数に爆笑したのであった。

6.毛虫に脱毛クリームを塗るとこうなる

チャンネル:おーちゃんねる

優しい声と狂気でもって虫を中心とした実験動画をアップしているおーちゃんねるでは、毛虫の脱毛動画を2本出している。毛虫に脱毛クリームを塗る動画では、なぜ上手く毛が抜けないのかを理論的に説明していて、まさしく狂育テレビである。なぜか彼の動画を観ているとドンドンと虫への耐性がついていく面白さがある。ちなみに、この動画で語られているのだが、脱毛レーザーで毛虫の脱毛に挑戦したところ、脱毛器の案件依頼が来たとのこと。なぜ、彼に依頼したのだろうと思うとニヤニヤが止まらないのであった。

7.【#一服朝っぱらでん】再開!朝のまったり配信です【儒烏風亭らでん #ReGLOSS

今年、ホロライブデビューを果たした儒烏風亭らでんさんは、企業勢VTuberの中でも屈指の知識人である。学芸員の資格持ちであり、先生のバイトをしていた彼女から放たれる怒涛の文化的内容は、VTuber業界に不足していた領域を補うものであった。彼女の素晴らしさは、高度な美術に関する話題を小学生でも解るように、なおかつある程度美術を知っている人にとっても新鮮な情報として伝えるところにある。今回選出した雑談回では、富士山画で知られる横山大観が描いた滝の絵を紹介。不思議な質感を持つタッチが朦朧体であることを紹介した上で、当時の評価へと繋げていく。点と点を結び線として美術史を語っていく様が華麗であった。彼女の良いところは、これだけ高度なトークであるにもかかわらず嫌味っぽさが一切ないというところにある。絵画だけでなく映画もそうだが、高度なトークになるほど大衆のもとへ歩み寄ることを忘れたものになりがちだが、それがないところが素晴らしいのである。また、VTuberの最近のトレンドとして縦型配信があるのだが、彼女は掛け軸を紹介できると、他のVTuberとは違った使用方法を見出しているところにも注目である。ゲームをしたり歌をするだけがVTuberではないことを証明してくれそうな大型新人の登場に熱くなったのであった。

8.貫禄ありすぎて、店主に間違われる中学生の息子【ジェラードン】

チャンネル:ジェラードンチャンネル

ジェラードンチャンネルはガーリィレコードチャンネルに匹敵するぐらいカメラワークが面白い。貫禄シリーズでは、主観撮影で○○だと思ったら△△だったを提示していく。この寿司屋のネタでは、絶妙に死角となっている台所でアタック西本演じる中学生が何をしていたのかが段々と明らかになる。貫禄があるがゆえに、やっていることのくだらなさ、その落差に爆笑してしまうものがあった。

9.【ターミナルトーク⑤】(curl/jq/tail/cut/less)

チャンネル:脆弱エンジニアの日常

ディズニーシーの人気アトラクション「タートルトーク」から連想して、Windows標準搭載である「ターミナル」の使い方をコント形式で紹介するシリーズ。そのアイデア自体が面白いのだが、回を重ねるごとにどんどん高度化していき、第5回では映画のハッカー描写ばりに黒画面で複雑な操作をしていて、これが面白かった。

10.【コメ有り】出前館を目隠しプレイpart5【神回】クリスマススペシャル【2021.12.24】

チャンネル:がっとれー(任天堂厄介オタク)

ここ最近、RTA in Japanでも目隠しプレイが話題となっている。夏では「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」、冬では「メトロイド ドレッド」で超絶技巧な目隠し走りが観られたのだが、YouTubeを探すと「出前館」の目隠しプレイが見つかる。しかもシリーズもパート5まで存在するのだ。初期は、文字通り目隠しで自分の食べたいものを注文するレギュレーションだったのだが、Wii版の廃止に伴い、低解像度画面でのプレイに切り替わる。通常、目隠しプレイは既に何百時間も何千時間もプレイして洗練された技を披露するのだが、この実況では中途半端に洗練されているので、果たして本当に注文できるのかハラハラドキドキが止まらないものとなっている。このスリルと、やたら自信に溢れた声がクセとなり10位にランクインした。

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